あの甲子園名門校がなくなる!?「PL学園VS野球部OB」ドロドロ裏側の画像
あの甲子園名門校がなくなる!?「PL学園VS野球部OB」ドロドロ裏側の画像

 甲子園で春夏合わせて7度の全国制覇を果たした屈指の超名門校が、消滅の危機に面している。桑田真澄、立浪和義、松井稼頭央、前田健太と数多くのプロ野球選手を輩出してきた大阪・PL学園。同校の発表では、今夏の大会を最後に硬式野球部が休部となる。

 現在、新入部員の募集は停止しており、部員は3年生のみ。春季大会も2回戦でコールド負け。3年生が卒業すれば、事実上の“廃部”になる。事の発端は部内の暴力沙汰だった。「もともとPLは付き人制度の歴史があり、下級生が上級生の世話をするのが規律としてあった。それを破ると問答無用で殴られる厳しい時代があったんです」(スポーツ紙記者)

 そんな暴力事件が次々と発覚し、2001年に活動停止。08年に当時の監督が辞任し、13年には対外試合禁止の処分が下った。PLのイメージは失墜し、甲子園からも遠ざかっていく。そんな中、“なんとかしたい”とOBたちが母校に手を差し伸べたが、学校側はその手を振り払ったのだ。PL学園野球部のOBが、裏側で起きた“ある事件”を激白する。

「PL野球部のOBで、今季からメジャーに挑戦し、初勝利も挙げた前田健太が激励のために同校を訪れたんです。ところが、なんと敷地内に入ることを拒否されたそうです。真偽は不明ですが、清原和博被告の薬物逮捕もあって、“OBとは、もう関わらない”ということなんでしょう」

 そうしたPL学園とOBとの“ドロドロの裏側”について、OBの一人で、広島や日本ハムで活躍した金石昭人氏に話を聞いた。「OB会は年に1回総会をやったりしています。今後の野球部のことに対して相談を持ちかけたりしても、学校側に、その受け入れ体制ができていないんです。OB会という名前も使わせてもらえない状況だとも聞きました」 さらに続ける。「PL教を信仰しないと学校内に入れないとか、それは違うと思う。それが本当だとしたら寂しい。不祥事を起こしたことが一番問題だけど、謹慎もして償っていると思う。伝統は襷みたいなものですから、もう一度よく考えてほしいです」

 金石氏は当然のことながら、PL学園野球部の復活を望んでいる。最後に、こう話してくれた。「もう一度、華やかな誰もが憧れる強いPL学園に戻ってほしい。僕らはOBでもあり、ファンなんですよ。学園側がどういう考えかは分からないですが、OBを含めファンの気持ちも理解してもらいたい。夏の大会が終わったら部員が一人もいなくなるので、休部になってしまうけど、新1年生を15人くらい入部させて、大阪大会に出られるくらいに戻してほしいです」 OBたちの思いは届くのだろうか――。

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