ピーマン&パプリカは「食べる化粧水」だった!?の画像
ピーマン&パプリカは「食べる化粧水」だった!?の画像

 その苦さから、子供には特に敬遠されがちなピーマン。大人になって、その苦みを美味しく感じるようになった人もいるでしょう。ピーマンの肉詰めやチンジャオロース、ピーマンのドライカレーなど、ピーマンが主役のメニューも多いです。

 ピーマンはナス科トウガラシの品種ですが、辛みのもとであるカプサイシンを含みません。通常目にする緑色のピーマンは未成熟のうちに収穫したものです。収穫をせず、そのまま完熟を迎えると、赤色になります。品種によっては黄色やオレンジ色のものもあり、カラーピーマンと呼ばれています。

 ピーマンとパプリカの違いですが、ピーマンよりも肉厚で大型の品種をパプリカと呼びます。こちらは一般的に完熟させてから市場に出荷されるので、黄色や赤色をしています。ピーマンの一種なので、パプリカもカラーピーマンの一種といえます。ちなみにフランスではピーマンもパプリカも一括りの名称で呼ばれています。

 パプリカに甘みを感じるのと同じで、ピーマンも完熟させると甘みが出ます。家庭菜園などでピーマンを栽培している方は試してみるといいかもしれません。

 緑色のピーマンは野菜の中でトップクラスのビタミンCを含みます。赤ピーマンにはさらにその2倍以上のビタミンCが含まれます。ビタミンCには細胞の老化を抑制する働きとコラーゲンの合成、メラニン色素を抑える働きがあります。そういう意味では、ピーマンは食べる化粧水と言っても過言ではないのかもしれません。

 皮膚の新陳代謝を高め、粘膜を健康に保つ成分であるβカロテンも含まれています。赤ピーマンは、トマトやミニトマトを超えるβカロテンを含有しています。

 また「カプサンチン」という赤ピーマンの色素には、抗酸化作用があり老化や動脈硬化の予防に効果があります。ちなみにカプサンチンは、唐辛子の辛み成分「カプサイシン」とは別物です。

 ピーマンの苦味は縦に切ると和らぎます。それでも苦いのが苦手という場合は、パプリカを買いましょう。最近では「フルーツピーマン」や「こどもピーマン」というものも販売されています。今年の夏はピーマンで美肌を目指しましょう!

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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