溶かして飲むだけ!「クエン酸」の疲労回復効果は絶大!!の画像
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「今日は徹夜明けだから頑張らなきゃ」と栄養ドリンクを飲むと、なんだか頑張れる気になりますよね。そんな気力を生み出す栄養ドリンクですが、成分表を見てみるといろいろな成分に混じって「クエン酸」という文字があるかと思います。これは、さまざまな栄養ドリンクに入っている疲労回復成分なのです。

 レモンや梅干しをかじって「酸っぱい!」と感じるのは、このクエン酸によるものです。昔から疲れた時にレモンや梅干しを食べるといいと言われるのは、クエン酸の疲労回復効果を期待してのことかもしれません。

 まず激しい運動で疲労すると「乳酸」が溜まります。乳酸と聞いて「=疲労物質」と思った人は要注意です。実は乳酸が溜まるから疲労するのではありません。疲労回復に必要な物質が体内に足らなくなった時、乳酸はその代わりを努める「回復物質」だということが、2004年の論文で発表されました。「乳酸」は、必要となった時には分解されてエネルギーになります。クエン酸はそのエネルギーを生むための触媒のような役割をするのです。

 またクエン酸は身体が酸性に傾くのを防ぎ、血液をサラサラに、血流を改善します。その結果、筋肉の凝りや冷え性の改善にも一役買うことになります。血行がよくなれば、肌の乾燥や目の下のクマも改善し、美肌にも近づくわけです。

 酸性に傾くのを防ぐということは、酸を弱める働きがあるということです。そこで尿酸値が高めの人にもクエン酸はオススメです。クエン酸は酸性ですが分解されるとアルカリ性になるため、酸性の尿酸を溶かして排出されやすくします。

 さらに、クエン酸には殺菌効果もあります。梅干しの周りは菌が繁殖しにくいため、昔からお弁当に入れたりしますよね。ただし、殺菌効果は梅干に触れている周辺だけです。この季節、ご飯の傷みが気になる場合は、酢飯にするのがいいかもしれません。

 クエン酸は薬局やネットで手に入ります。水などに入れて飲む場合は、まず250ミリリットルの飲料水に小さじ半分以下の少量から試してみてください。その酸味が平気であれば小さじ半分にと、自分にあった濃度で作ります。クエン酸はあまり大量に摂ると歯のエナメル質を溶かしてしまう可能性がありますし、唇や肌が弱い人はヒリヒリするかもしれないのでストローを使うといいでしょう。蒸し暑くてダルい季節、ここぞという時にはクエン酸パワーで乗り切りましょう!

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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