CBC賞は今の条件に変わってから、まだ4回しかやっていないので、データで語るのは難しい面がある。ただ、そんな中でも見えてきているのが「格上タイプ有利」という傾向だ。

 馬券に絡んだ馬を振り返ると高松宮記念のほか阪神牝馬S、マイラーズCと別定GⅡからきた馬が目立つ。例外はオープン特別の安土城Sから来た馬だが、ウリウリはさらにその前走で阪神牝馬S3着していたし、ニンジャはしばらく好走がなかったものの、北九州記念2着の好走歴はあった。

 ハンデの面からも格上タイプ有利は見てとれる。ここまで57.5キロ以上を課された馬は〔2・1・1・1〕で、12年のサンダルフォン(そもそも12番人気だった)以外はすべて馬券に絡んでいる。短距離戦のほうが、ハンデが効くことはあるのだが、このレースについてはそのようになってはいない。

 年齢別成績では5歳馬が他を圧倒しており、4、6歳はだいぶ差をつけられている。そもそも4歳は同世代のGIで勝ち負けでもしていない限り「格上タイプ」にはなりえないので、本命馬の候補からは外れることになる。この他にもちろんコース適性なども重要になるのだが、最近の芝コースは年ごとに傾向を変えており、いざ開催が始まっていないと判断がつかない面がある。時計のかかる芝を得意とする馬のほうが良いとは思うが、それを重視しすぎないほうがいいかもしれない。

 今年の想定馬で5歳馬、かつ実績上位組といえば◎エイシンブルズアイだろう。高松宮記念が5着と掲示板に載った。その前のオーシャンSでは重賞勝ち。以前は先行の競馬が多かったがここ2走は追い込み寄りの差しに転じ、対応力の幅を見せている。

 京都金杯に出走したときのハンデが56キロなので、重賞勝ちを経ているここでは57か、背負っても57.5キロ。先述したように仮に57.5キロでもレースの傾向としては問題ないし、57キロならば斤量そのものとして守備範囲内だ。

 ○ベルカントはアルクォーズスプリント以来の出走。昨年のこのレースは出走取消だったが、その後重賞を連勝しており実績としては十分。ただ問題は状態。海外で大敗した後の牝馬となると、肉体的なものだけでなくメンタルも気になる。ここは実力を認めつつ、軸ではなくヒモ筆頭という扱いでいきたい。

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