宝塚在籍中に朝ドラ主演!?「異例づくめの超エリート」タカラジェンヌの画像
宝塚在籍中に朝ドラ主演!?「異例づくめの超エリート」タカラジェンヌの画像

 スターが集う宝塚にあって、長い歴史のなかには、特に才能にあふれた人物も存在する。元花組トップ娘役で、現在は女優で歌手の純名里沙はその1人だろう。

 1990年、76期の「首席」として宝塚歌劇団に入団した純名里沙。彼女はその高い歌唱力を買われて、なんと初舞台『ベルサイユのばら』でエトワールに大抜擢されている。エトワールとは、舞台のフィナーレの一番手を務める歌手で、通常は入団6年目以降の歌唱力に秀でた娘役が務める大役だ。初舞台でこの大役を射止めるのは、異例中の異例のこと。

 その後、雪組に配属されると、入団2年目にしてヒロインにも抜擢。早くからトップ娘役候補として活躍していた。やはり「歌」の評価は高く、当時トップスターだった一路真輝とともにオペレッタなどを歌ったCDを発売したほど。歌唱力に秀でている一方、ダンスは苦手としていたが、それを補って余りある歌声は多くのファンの心をとらえた。

 そしてもう1つ、純名里沙には異例の経歴がある。現役のタカラジェンヌとして初めて、NHK朝の連続テレビ小説『ぴあの』に出演、しかもヒロインを務めたのだ。現役タカラジェンヌがテレビ出演すること自体が珍しいなかで、純名の“連ドラ主演”は、まさに異例中の異例のことだった。

 ドラマ内でも純名の歌唱力は遺憾なく発揮され、物語の後半では主題歌も担当。ドラマ出演のため、宝塚歌劇団は1年間休演したが、その後、宝塚に復帰。花組へ移動し、トップスター真矢みき(現:ミキ)の相手役としてトップ娘役に就任することになる。

 純名は1996年に宝塚を退団した後も、CDをリリースしたりコンサートを開催したりと、「歌」の活動を続けている。また、NHKの英語教育番組『リトル・チャロ』では、チャロ役の声優としてもおなじみだ。宝塚が生んだ「異例の才能」純名里沙、今後の活躍にも注目だ。

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