お買い物は23分以内に済ます!? うっかり「ムダ遣い」を減らすコツの画像
お買い物は23分以内に済ます!? うっかり「ムダ遣い」を減らすコツの画像

 気づいたらお財布のお金が消えていて、手元にはムダに買ってしまったものばかりが残る、なんてことありませんか。「今週は絶対に1万円で乗り切るぞ!」と思っていたはずなのに、火曜日の夕方にはもう銀行でお財布に現金をチャージしているなんていうこともあるかもしれません。こうした「ムダ遣い」を減らすためには、一体どうしたらいいのでしょうか。

 ムダ遣いの主な原因となるのが、帰宅時の買い物です。なんとなくふらりと寄って、ついつい必要ないはずのものまで手に取ってしまいがち。だいたい夕食や次の日の朝食の買い物をすると思いますが、あらかじめメニューを決めておいて、必要なものはメモ書きするなどしておくと良いでしょう。このちょっとした「ムダ」を省くだけで、明日使えるお金に余裕が生まれることを忘れないでください。

 また買い物自体にもコツがあります。人が冷静な判断をもって買い物できる時間は、買い物を開始してから23分以内だという研究結果があるそうです。これは「ライルの島」とも呼ばれる、脳内にある「島皮質」が人間の五感に強く関わっていて、ある程度の時間を経ると活発に動きだし、理性的な判断を鈍らせ、買い物への衝動を高めてしまうためです。つまり、ムダ遣いをしたくないのであれば、冷静に判断できる23分以内に買い物を終えるべきなのです。

「ウィンドウショッピング」をするうちに、だんだん物欲が湧いてきて、最終的に買い物をしまくってしまった……そんな経験をお持ちの方も多いことでしょう。そうした行動は、自制心が欠けていたのではなく、「島皮質」のせいだったのかもしれませんね。

「このシャツ可愛い。でも着るかなぁ?」「クローゼットの中で、このワンピに合うジャケットあったかなぁ?」というふうに、欲しい気がするけれど迷った物は、着ないで終わる確率が高いものです。迷ったら買わずに帰り、別の日にもう一度見て、欲しいと思ったら買うようにしましょう。衣類を購入する際は、試着も忘れずに。「タンスのこやし」は、間違いなくムダ遣いです。「迷ったら買わない!」を心に命じましょう。

 節約はもちろん大切ですが、人間は節制生活が続くとストレスが溜まっていきます。せっかくお金を貯めたのに、「エラかった自分にご褒美!」なんて10万、20万のブランド物を買ってしまっては、全ての節制が水の泡。結局のところ「デカいムダ遣い」で終わってしまうことにもなりかねません。

 そうしたストレスを溜めないためには、1~2週間に一度、自分の好きなものを買ってストレスを発散することが大切です。たとえばあなたがスイーツ好きであれば、いつもなら100円のコンビニスイーツでガマンするところを、洋菓子店の1つ500円のケーキを買い、「おいしさ」「満足感」「高級感」を堪能しましょう。辛党であるならば、居酒屋ではなくワンランク上の小料理屋に行ってみるのもアリです。

 ムダ遣いをやめて、正しい場面にのみお金を遣うようにすることは、お金が貯まるだけでなく、あなた自身の魅力を高める行動でもあります。さっそく今日から、ムダ遣い対策を始めてみてください!

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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