とろろも生姜も今が旬!「意外な夏野菜」で夏バテ回避の画像
とろろも生姜も今が旬!「意外な夏野菜」で夏バテ回避の画像

 健康のため、美容のためには、旬の食材を食べることがいいとされていますよね。今は、まさに夏まっさかり。であれば、夏の食材を努めて摂ることが、夏バテを予防し、健康的で美しい身体を保つ秘訣となるわけです。

 はい、ここで質問。夏の食材といわれて頭に浮かぶものは何ですか。トマト、きゅうり、オクラ、ゴーヤ、シソ……それくらいだったりしませんか。実は「え!? そうだったの!?」と思うような野菜も「夏野菜」かもしれません。

 秋から冬に食べる、あったか~いとろろ蕎麦。このイメージから、秋冬の野菜だと思われがちな「ヤマノイモ(長芋)」。これ、実は夏野菜だったんです! 中国雲南地方が原産とされ、紀元前から食されており、日本へは平安時代に入ってきたとされています。ひげ根が細かくて多く、太さが均一なものがおいしいとされているので、選ぶときは参考にしてみてください。すりおろし、冷やしとろろ蕎麦でいただけば、夏バテ予防に最適なメニューになります。

 名前に冬という名前がついているのに、夏野菜なのが「冬瓜(とうがん)」です。日持ちがよく、暗く涼しい場所で保存すれば冬まで持ったことから、「冬瓜」という名前がついたといわれています。よく熟しておいしくなったものはブルームと呼ばれる白い粉で覆われているので、選ぶ際はブルームの有無を確認しましょう。インド原産の冬瓜は、身体の熱を取り、体内のナトリウムを排出する作用があるのでむくみの改善にも役立ちます。カロリーが低いのも嬉しいところ。夏太りしないためにも、冬瓜を積極的に取り入れましょう。

 身体を温める作用があるんだから、冬野菜じゃないの!? なんて思ってしまう「生姜(しょうが)」も夏野菜の一つです。熱帯アジアが原産で、日本へは3世紀頃までに伝わっていたとされています。生姜の辛み成分であるショウガオールやジンゲロンは、血行を良くし、身体を温める作用があるため「夏場に食べるのはちょっと」と思われがちですが、エアコンによる隠れ冷え症などに効果的! シトロネラールやジンギベレンといった香り成分は、汗臭さを消したり、食欲を増進する働きがあるので、新生姜をみそ漬けや酢漬けにしておき、食事の副菜に取り入れるようにしましょう。

 旬の野菜が良いとされるのは、最も栄養価が高まる時期に収穫されるためです。また、旬に合わせて作られる野菜は、虫食いや病気に強く、農薬の使用量が少なく済むことからも身体に良いそうです。そうした食材を「おいしい」と感じるのは、身体が欲しているためだともいいます。冬瓜や長芋をおいしくたっぷりいただいて、四季を楽しんでみましょう。

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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