「加齢でみんな“お爺ちゃんの歩き方”になるんですか?」水道橋博士×野呂田秀夫『足腰力』対談vol.2の画像
「加齢でみんな“お爺ちゃんの歩き方”になるんですか?」水道橋博士×野呂田秀夫『足腰力』対談vol.2の画像

『週刊大衆』で連載中の「らくらく0円健康法」から生まれた「一生歩ける!寝たきりにならないための『足腰力』」。その発売を記念して実現した、芸能界一の健康オタク・浅草キッドの水道橋博士と、著者の野呂田秀夫氏(元東京警察病院リハビリテーション室長。理学療法士、柔道整復師)のスペシャル対談。たけし軍団として体を張り続けた水道橋博士は、テレビ番組『スーパージョッキー』の収録中に、腰をひどく痛めてしまったという。

野呂田氏(以下、野呂田)「では、腰の状態を見てみましょう」

 博士の足の可動域や腰の周囲の筋肉の柔軟性、腹筋や背筋などの筋力をチェックする野呂田氏。すると、意外なことが分かった。

野呂田「日頃からよく運動をしていますね。背中や胸や上腕にしっかりと、いい筋肉がついていますし、筋力も強いですよ」

水道橋博士(以下、博士)「運動しないと太っていくんで(苦笑)。水泳を1km以上、週3は行くようにしています」

野呂田「いいことですね。ただ、アウター(外側)の筋肉は強いですが、インナー(内側)が弱いです。歩いていて、足が引っかかってつまずきそうになりませんか?」

博士「なります。前は引っかからなかったのに変だな、と思ってました。歩幅も狭くなって、まるでお爺ちゃんお婆ちゃんの歩き方ですよ(苦笑)。加齢とともにみんなこうなってしまうのかなって」

野呂田「いや、博士は全然心配はいりませんよ。弱い部分が分かりましたから、しっかりと鍛えたら大丈夫です」

 ここで、野呂田氏が伝授したのは腰のストレッチ。
 寝転がり、両足を揃えて軽く曲げる。そのまま右へ、左へ、交互に動かして腰をねじる。
  さらに、右足は伸ばしたまま、左足を軽く曲げて体の右側にねじる。次に左足を伸ばし、右足を軽く曲げたまま体の左側へねじる。

 博士の場合、痛みの強い右足の動きが悪かった。また、腰痛の強烈な痛みの記憶が「恐怖」となり、体幹部(腹筋と背筋)を鍛えることもできていない。前屈してみると、手と床の間は30cm以上。背中が一枚の板のように固まってしまっていた。

博士「一番ひどいギックリ腰を2年前にやったんです。“これは腹筋・背筋を鍛えてないからだな”と思って、ジムでガンガン腹筋・背筋を鍛えたら、今度は肛門付近がギックリになって」

 肛門がギックリ!?

野呂田「おそらく筋肉を部分的に断裂してしまったのかもしれませんね」

 この一件で、博士は自分の体への自信を失った。

博士「自分の体を“築53年の家”だとすると、大黒柱が壊れてるからどんな補強工事をしてもギクシャクするばかりでダメ(苦笑)。その時から走るのを止めて、水泳とウォーキングしかしてないんですよ」

 野呂田氏は「博士は対処方法を間違えてしまった」と指摘する。

野呂田「急性期(痛みが出て、炎症を起こしてる時期)は安静第一です。この時に患部に無理な負荷を掛けてしまうと筋肉や靭帯が切れて、もっと体を痛めます。痛みをかばうと体全体のバランスも崩れてしまいます。ですが、急性期の痛みが治まったら、今度は少しずつ動かして血流を良くすることが大切です。無理は絶対に禁物ですが、少々の痛みなら動かした方が痛みの取れるのも早いですよ」

(つづく)

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一生歩ける!寝たきりにならないための『足腰力』 著:野呂田秀夫 発売元:双葉社
 http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31137-2.html

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