イチロー「3000本だけじゃない」偉大すぎる記録を振り返るの画像
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 日本人メジャーリーガーとして、いまもなお活躍を続けているイチロー選手。日米球界で数多くの記録を樹立し、今年6月には、日米通算4257本安打を達成し、非公認ながらピート・ローズ氏のメジャー通算4256本安打という世界記録を塗り替えました。そして、「メジャー3000本安打」という偉大な記録達成もいよいよ秒読み段階です。

 そんなイチロー選手、近年はメジャーリーグでの活躍ばかりが注目されていますが、当然ながら日本プロ野球時代から、驚異的な記録を打ち立ててきた伝説的存在です。もうすっかり忘れてしまっているかもしれない、イチロー選手の偉大な成績をここで振り返ってみましょう。

 イチロー選手は、1991年にドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに入団しました。1994年に一軍に定着すると、この年に日本球界初のシーズン200本安打を達成。最終的には、当時の最多安打記録210本安打を樹立し、首位打者やベストナインなど数多くの賞を受賞。日本プロ野球史上最年少で、MVPまで獲得しています。一躍、日本に「イチロー」フィーバーが起こりました。

 そしてこの年から、なんと3年連続でMVP受賞。そしてメジャーリーグに渡る2000年まで、7年連続で首位打者とゴールデングラブ賞を受賞しています。そして驚くべきは、その数字。日本で首位打者を獲得したときの打率はすべて.340以上というハイアベレージ。日本歴代2位となるシーズン記録.387も2000年に達成しています(ちなみに1位は元阪神のランディ・バース氏)。また、守備率も7年平均で驚異の.990。1999年には守備率1.000、つまりシーズンエラー0を成し遂げています。

 2001年からは主戦場をメジャーリーグへ。シアトル・マリナーズでデビューを果たすと、日本同様にヒットを打ちまくり、メジャーリーグの新人最多安打記録を更新。首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞を一気に獲得する大活躍を見せました。そして極めつけは、新人王とMVPの同時受賞で、これはメジャー史上2人しかいない快挙。まさに全米がイチローにクギヅケになった年でした。

 さらに、2004年には262本安打を放ち、シーズン最多安打のメジャー記録を更新。2010年まで10年連続でシーズン200本安打を達成して、同じく10年連続でゴールドグラブ賞も受賞。2007年にはオールスター戦でメジャー史上初のランニングホームランを打ち、オールスターMVPまで獲得しました。

 マリナーズ、ヤンキース、マーリンズと、メジャーリーグで3チームを渡り歩いて、ファンから愛されてきたイチロー選手。日本でもメジャーでもMVPを獲得した唯一の存在で、42歳となった今なお、驚異的な活躍でオーディエンスを魅了し続けています。「50歳まで現役」を目指すイチロー選手ですから、今後も新たな記録が生まれるかもしれませんね。

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