近藤春菜「泉ピン子の後継者」と称されるワケとはの画像
近藤春菜「泉ピン子の後継者」と称されるワケとはの画像

 今年4月から情報バラエティ番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)にMCとして出演し、コメンテーターとしての活動も評価されているハリセンボンの近藤春菜(33)。14年の朝の連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)や、15年のドラマ『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)で高い演技力を発揮して、女優としての一面を覗かせるなどマルチな活躍を見せる彼女には、業界内で“第二の泉ピン子”との声も上がっている。

 しかし、元を辿ればその泉ピン子(68)も、元芸人という経歴を持っている。泉は高校を中退後、ウクレレ漫談の創始者である牧伸二のもとに弟子入りし、三門マリ子という芸名で歌謡漫談家デビューしている。1975年に、バラエティ番組のリポーターを担当したのを機に泉ピン子と改名し、瞬く間に人気者になり、女優へと転身した。芸人だったピン子が女優まで駆け上った異例の経歴は、近藤春菜と重なる部分がある。

 元お笑い芸人だという大御所は実は意外に少なくない。演歌界のドン、北島三郎(79)もその一人。北島は1961年にギター漫才コンビ「ゲルピンちん太ぽん太」の“ぽん太”としてデビューしていた。これは歌の師匠であった作曲家の船村徹が、なかなか歌手デビューできない北島にステージ度胸をつけさせるために、自ら台本を書き、もうひとりの弟子とコンビを組ませて、知り合いに頼みこんで手にした仕事だったという。

 さらに俳優のでんでん(66)もその一人。映画『冷たい熱帯魚』で、第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、数々の映画やドラマに名脇役として出演する大御所俳優だが、もともとはサラリーマンをしていたという。30歳のときに素人として『お笑いスター誕生!!』へ出演し8週を勝ち抜き、金賞獲得を機に芸能界デビュー。芸人として大人気となったが、わずか一年ほどで俳優に転身している。

 普段の活動のかたわらドラマなどに出演する芸人は非常に多い。そのほうが仕事は安定しそうだが、思い切って完全に覚悟を決めて転身をする人の活躍も、それはそれで見応えがありそうだ。

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