『週刊大衆』の連載企画「らくらく0円健康法」から生まれた「一生歩ける!寝たきりにならないための『足腰力』」が好評発売中。同書の発売を機に実現した、芸能界一の健康オタク・浅草キッドの水道橋博士と、著者の野呂田秀夫氏(元東京警察病院リハビリテーション室長。理学療法士、柔道整復師)のスペシャル対談。筋トレをやりすぎておかしな所がギックリになってしまったという水道橋博士だったが、野呂田氏は「椅子に座ったまま、揃えた両足を上げてみて」と実演をまじえて指示。しかし、博士は全く両足が上がらない。
水道橋博士(以下、博士)「頭の中で“絶対にできる“と思ってるのに、体が全然イメージ通りに動きません」
野呂田氏(以下、野呂田)「腹筋に力を入れて、足を上げながらフッと息を吐いてください」
博士「む、難しい!」
博士の弱点は「大腰筋」だった。大腰筋は腹部の深層部にあり、背骨と太ももを繋ぐ筋肉。足を前に出す時に太ももを引き上げ、背骨を支える役割を果たす。大腰筋が衰えていると、段差のない道(床)で足を引っかけたり、背すじの伸びた正しい姿勢がキープできずに姿勢が崩れてしまう。
博士の立った姿勢は、背中が反りすぎてお腹がポッコリ出ているように見える。これは「反り腰」といい、腰痛をかばううちに姿勢が崩れたのだ。
博士「腰痛は根本的に脳が引き起こしている、という説がありますね。外科的に悪くなくても、一度腰痛で“痛みの恐怖”を味わうと体が動かなくなる」
野呂田「よくありますよ。しかし、博士は運動しているからポイント、ポイントの筋肉はついていますし、体幹部(腹筋と背筋)も弱くはないです。ただ、ヘルニアやギックリ腰で痛みを味わい、体をかばう動作が習慣になっているんですね。ですから毎日ストレッチをして血流を良く、特に背中と腰をよくほぐすことです。あとは大腰筋のエクササイズをしっかりと、だいたい4週間やれば変わってきます。歩くことが楽になると思いますよ」
1時間のストレッチとエクササイズが終わると、博士の前屈は床まで15cmに。かなりスムーズな動きとなった。
野呂田「恐怖心もあって体を前に曲げられませんでしたが、太もも裏側のハムストリングスをよく伸ばしておけば、体は前に曲げやすくなります」
博士「プロレス好きなこともあって、自分を鍛えるとなるとギリギリまで追い込まないと“やった感じ”がなくて(苦笑)。でも、これからはストレッチと大腰筋のトレーニングをしっかりとやります。先生の『足腰力』を読みましたけど、今日は理論と実践方法が分かって“そういうことだったのか!”と思うことばかりでした。今日から実践していきます」
野呂田「博士はいい筋肉を持っていますから、ストレッチと大腰筋の強化で可動性と血流を良くしていけば『足腰力』は取り戻せますよ。これからもますます活躍してください」
一生歩ける!寝たきりにならないための『足腰力』 著:野呂田秀夫 発売元:双葉社
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31137-2.html