今週はクイーンSとアイビスサマーダッシュが行われるが、アイビスのほうは枠順を見ないと予想のしようがない。今回はクイーンSのほうを予想する。古馬重賞になってから16回行われてきたクイーンS。そのうち13年は函館開催だったので、ローテーション的なことを考える場合は16回を対象でよいが、コース適性などは15回を対象としなくてはならない。

 まずはローテーション面だが、ヴィクトリアマイルやオークスといったGIからぶっつけで来る馬は、さすがに強い。過去10年で見ても、該当馬がいなかった09年以外は、このグループから連対馬が出ている。特に、この組で1~2番人気に推された馬は過去10年〔6・3・2・6〕と、かなりの確率で馬券に絡んでおり、穴党であっても消すことはできない。

 年齢別成績で見ると、勝率では3~4歳が年長馬より上となっている。良い馬ほど先に引退していく牝馬の世界では自然なことだが、穴を出しているのは5歳馬だ。特に2か月以上のレース間隔をおき、狙いすまして、このレースに来る馬は良い。

 反対に、直近のレースで収得賞金を積みましたからといって、急に出てくるような馬は良くない。コース面からは、意外と差しが届くということを強調しておきたい。というより、ハナへ行った馬は勝ち切ることもあるのだが、先行タイプがそれほど強くはなく、前走で差し・追い込みに回っていた馬が良い。クイーンSは開幕週のレースだが、それでも差し勢は健闘している。

 以上を踏まえて、◎はチェッキーノ。オークス2着馬は、ここだと相当な格上ということになる。最近だと、アイムユアーズが桜花賞3着・オークス4着からここへきて優勝しているが、それに近いパターンだ。ただ、前半の位置次第では2、3着ということもありうるし、馬券的には、そのような「裏目千両」を狙う手もあるのではと思う。

 ○はナムラアン。マーメイドSでは△リラヴァティに勝たれているが、当時は2キロのハンデ差があった。ナムラアンは距離短縮がプラスに働きそうだし、脚質に自在性もあるので、そのときの馬場状態や枠順に応じた競馬に適応できる。▲メイショウスザンナは、年齢的に上がり目は薄いが、差しが届く競馬ならば穴になりうる。

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