世界で一番多くの人が使っている言語は中国語で、13億人以上。英語は2位で約5億3000万人。以下、ヒンディー語、スペイン語、アラビア語と続き、日本語は第9位にランクインしています。こうしたメジャー言語以外にも、各地にマイナー言語は山ほどあり、かなりユニークなものも存在します。たとえば「シルボ」。カナリア諸島のラ・ゴメロ島で使われていて、ユネスコの無形文化遺産にも指定されています。
日本語でも英語でも、普通の言語は息を吐くときの空気で声帯を振動させて音を出します。その音を口や舌、唇などを使ってさまざまに変化させ、意味のある言葉にしています。ところがシルボの場合、そんな発声法は不要。使うのが声ではなく、口笛だから。シルボとは、口笛の高低と調子で意思を伝える口笛言語なのです。
シルボが生み出された理由は、遠く離れた場所にいる人と会話するため。口笛は声よりもはるかに遠くまで伝わります。平地の静かな場所で大声を張り上げても、声が届くのはせいぜい200メートルです。口笛なら、最長で何キロ先まで届くといわれている?
(1)2キロ
(2)4キロ
(3)8キロ
答え:(3)
出題:浜川卓也