「汗をかくと肌がカユイ」のは“悪い汗”のせい!?の画像
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 夏の汗って、嫌な感じですよね。汗のせいで肌がかゆくなってしまいクーラーをつけた、という人もいるかもしれません。でもそれ、負のスパイラルとなってしまうかも。汗には、水分の他に体内から出たナトリウムやミネラルが含まれています。正常な汗腺ならば、汗が分泌する前に必要なナトリウムやミネラルは身体に再吸収されます。こうして出た汗は、さらさらした「良い汗」といわれるものです。一方、何かの要因でその再吸収ができていないと、汗とともに出たナトリウムやミネラルが肌に残ってしまい、ベタベタしてしまうのです。

 アトピー体質や乾燥肌の人には、そのナトリウムやミネラルが刺激となり、肌のかゆみの原因となります。

 そこで汗をかいたとき、家にいる場合はシャワーで洗い流すのがよいでしょう。ボディソープを使うと乾燥のもとになるので、基本は洗い流すのみです。外出している場合は、コットン生地の吸収性がよくて、肌当たりの優しいタオルで押えて拭きます。ゴシゴシこするのはNGです。

 でもこれらの対策は一時的なものなので、肌の改善をしましょう。まずは「発汗習慣」を正常にします。クーラーに当たりすぎると、汗腺が上手に機能しなくなります。汗腺が正常に働くように、岩盤浴や軽度の運動をして汗をかく練習をするとよいでしょう。冷えたところでじっとしていると身体もこわばってしまうので、身体をほぐすことにもなり、汗腺のトレーニングにもなります。

 正常に汗をかけば皮脂の分泌により、肌の保湿力や防御力が高まるので、乾燥肌から保湿肌へと改善していきます。暑いので無理のない範囲で、なるべく自然に生活し、ナチュラルな肌のバリアを手に入れましょう。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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