小倉記念は、過去10年全馬の単複を均等買いした場合の回収率が単94%、複93%。荒れる重賞と期待できる。ただ、極端な単穴が出るというよりは3〜5番人気あたりが強いイメージで、ヒモにどの程度の人気薄が来るかによって馬単や3連単のハネ具合が決まっていく。ハンデ重賞によくあるパターンだが、軽ハンデ馬の激走に期待するよりも、背負わされる立場の馬を買ったほうが回収率も良く、的中頻度も高い。

 過去10年で59・5キロを背負わされた2頭はさすがに着外だったが、57.5キロと58キロの馬は合わせて〔0・1・3・6〕。勝ってはいないものの、複勝回収率は173%となる。このくらい背負う馬の場合、1番人気に推された場合は買わず、斤量が嫌気されて人気が落ちているときのみ買うのが良い。前走からの斤量増減も、ハンデ重賞のよくあるパターンで「前走から斤量増」の馬が良い。過去10年で〔2・1・3・10〕と複勝率37.5%。全馬平均の19.9%を大きく上回るし、回収率も単109%・複119%となっている。最近のハンデ戦は能力差をハンデで埋めきれないことが多く、このような傾向になりがちだ。

 馬のタイプで見ると、ローカルながら逃げ残りはほとんどない。レースでは好位につけるのが一番無難だが、位置取りはやってみないと分からない。ファンが予想時点で把握できるファクターは「前走位置」だが、これでいくと前走差しの競馬をしていた馬が良い。ただ、追い込み寄りの差し馬では届かない可能性があり、先行に含みのある前走差し馬くらいがちょうど良い。

 今回のメンバーで斤量を背負いそうということでは◎ダコール。七夕賞が58キロで2着。ここも据え置きの58キロだろう。追い込み寄りの差し馬で、ここでも1着付けでは買いづらい。ただ8歳という年齢+ハンデで嫌われるぶん、2、3着に付けての妙味がありそう。○にエキストラエンド。こちらはこの一年、以前よりも前寄りの位置で競馬をするようになってきた。ここまではそれが逆効果となることが多かったが、小倉コースならば位置取りが生きる可能性がある。

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