なぜ夕方になるとカラダが臭うの?「汗とニオイのメカニズム」とはの画像
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 朝の通勤時には汗をかいても臭わないのに、退社時になると「アレ?」ということはありませんか。日々、清潔にしているのになんで? と思うかもしれません。毎日お風呂に入って清潔にしていたとしても、夕方になると臭ってしまうのはなぜでしょう。そこで、汗が臭うメカニズムと、臭い改善のコツを紹介したいと思います。

 汗は主に、体温を調整するために出ます。その時点では、臭いません。汗をかいた後、時間がたち、そこに皮脂や垢が混ざると雑菌が繁殖します。それが臭いの原因になります。わきがも、汗と脂肪酸が混ざり、雑菌を繁殖させることで発生します。腋に汗がたまることで臭いが強くなるそうです。

 汗は出た時点では無臭ですから、雑菌が繁殖する前に対処すれば、臭いは軽減します。汗に雑菌が繁殖し、嫌な臭いとなるまでに1~2時間かかるそうです。その1~2時間以内にタオルなどで汗を拭きましょう。このとき乾いたタオルで汗を拭き取ってしまうと、体温を下げようとして汗がますます出てしまいます。一度濡らしてから固く絞ったタオルを使うと、肌に適度に水分が残り、汗も収まります。

 制汗剤を使う場合は、過剰な使用は避けましょう。殺菌作用のある制汗剤だと、肌に必要な菌まで殺菌してしまい、かえって体臭が強くなる可能性があります。臭いが気になる部分に、適量使うようにしましょう。

 また、日頃から良い汗をかくトレーニングをすることも改善につながります。たとえば、少し熱めのお湯に手足を10分ほどつけたり、ぬるめのお湯での半身浴、ランニングなどの有酸素運動も有効です。良い汗をかいて、多くの汗腺が働くと汗は蒸発しやすくなります。夏場の半身浴や運動には、熱中症予防のため、水分補給などもお忘れなく!

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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