現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第31回 稼げる『海物語』が帰ってきた!

「会員カードが新しくなります」と書かれたハガキ。長らく訪問してなかったホールなので久々に出向いたら、何と交換率が大幅アップしている模様。貯玉が勝手に値上がりして大儲け! と思ったら、13玉しか残ってなくて大損気分のヘッポコパチプロ・アンドレです。

 いきなりですが、今年起こりそうな個人的大胆予想を公開しようと思います。それは……「海物語が復権する!」です。誰もが知るあの王道機種が、ホールの主役を奪い返す気配を感じるのです。

 初代『海物語』が登場したのが約20年前。当時はモード選択や一発告知がなく、今よりも素朴な印象でした。その後に登場した『新海物語』が空前の大ブレイク。全国のホールを『海』が席巻する黄金時代がやってきます。その後のシリーズ機種もヒットを続ける一方で、時代とともにいろんな機能や演出が追加されて、イマドキな機種になっていきました。

 しかし、やがて新作が出るスパンが短くなり、気が付けば『海物語』の存在感は少しずつ薄れていきました。個人的に面白いなと思っていても、新しい『海』が出ると、悲しいかな、旧機種はすぐにはずされちゃう。全国の海専門パチプロも激減。「『海』はいずれ過去の遺産になる」そういい出す業界人まで現れるほどでした。ところが昨年から始まった“パチンコ規制”で風向きが変わります。

 長らく主役の座を競い合っていた、ハイリスクハイリターンのMAXスペックパチンコ機の販売が終了。最近、これらの代名詞的機種がマイルド仕様で登場しはじめていますが、パンチが弱くなったせいか以前ほどの勢いがありません。そこへ来て、ずっとミドルスペックをメインにしてシリーズを重ねてきた『海物語』が、再注目されているのです。前回お伝えしたした『スーパー海物語IN JAPAN』や、甘デジ版の『スーパー海物語IN JAPAN with桃太郎電鉄』などの人気がジリジリと上がっていて、ホールも力を入れるようになってきたのです。

 これだけでは、他の機種が弱いため、結果的に『海物語』が押し出されているだけかもしれません。しかし、全国導入が始まった新機種の『スーパー海物語』を実戦してみて、予想が確信に変わりました。コイツは喰える、稼げるぞ! と。


スーパー海物語(三洋)
スーパー海物語(三洋)

 大当たり確率は約319分の1で、確変突入率54%。大当たりは全部15ラウンドで、出玉は約1500発。すべての大当たりに時短100回転が付きます。スペック説明が必要なのはこれだけ。複雑なシステムは何もない究極のシンプルさです。

 

 機種名でピンと来た人もいるかと思いますが、10年前に登場した同名機種の復刻版でもあります。昔の機種をリメイクするとヘンテコな新演出が追加されていたり、あるいは「当時の再現」にこだわりすぎて古臭さが目立つ場合がありますが、今度の『海』は違います。

 オリジナル版を完璧に再現しているのに、時代遅れ感は全くナシ。それどころか保留変化予告や先読み系演出がないので、イライラを感じさせません。ムダなハズレリーチも少なめ。悪くいえばやや単調ですが、『海』シリーズの魅力はむしろソコ。消化効率が段違いに優秀なので、回せば回すほどサクサク当たります。

 わし自身も初打ちの日、2日目を合わせて3万発を超える堅実な勝利を収めることができました。しかし一撃大量出玉を期待できるような爆発力はありませんし、良く回る台で粘り倒さないと勝利はつかめません。そこでオススメしたいのが誰でも簡単にできる「優良ホール選び」です。

 まず大事なのは、お客さんの足元に出玉がたくさん積まれていること。連チャンして即ヤメする客が多い店は、釘がシブい可能性が高いのです。逆に良く回る店だと粘る客が増えるので、足元は出玉だらけに。さらに、シマの中を素通りするだけで判別できるポイントもあります。歩きながら保留ランプが何個点灯しているかを、アバウトでよいのでチェックしてみるのです。これらのポイントをザックリ把握して、ホール別に比較してみましょう。

『海物語』が狙い目な理由をもうひとつ。他の新台と大きく異なるのは、『海』は一度導入されたら長期間設置され続けます。不人気ならすぐ撤去される機種と違い、『海』は導入直後に客へ還元する傾向が強いのです。もちろん全ての店がサービス精神旺盛ではありませんが、良い店や良い釘を見つけやすいのが『海物語』の強み。昔からホールの優秀度を計るバロメーター的存在なんですのう。

 他にも右打ちして回転率をアップさせたり、左右にバラケ打ちで出玉を少し増やせる小技も試してみる価値アリ。プロアマ問わず、稼げる『海物語』が帰ってきたといえるかもしれません。鉄は熱いうちに打て!

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