紅茶は好きだけど、色素が歯につきやすいから、美しい歯を保つためにあまり飲まないようにしている、という人はいませんか。でも実は、紅茶を飲むと虫歯が予防できるのです!
紅茶に含まれるタンニンにはフッ素が含まれています。フッ素は、歯のエナメル質を強化し、酸に溶けにくくする効果があります。虫歯になるリスクを減らすため、フッ素塗布などを推奨する歯科医院もあります。
「それなら、紅茶を飲んでいる人は歯がきれいなのね」と思いきや、ある紅茶好きなアメリカ人女性は、紅茶を飲みすぎて歯がボロボロになり、結局抜くハメになったそうです。「あれ? フッ素は虫歯予防になるのでは?」「じゃあフッ素は悪いものなの?」と早とちりするのは待ってください。それは「度合」によるのです。
このアメリカ人女性のケースは、飲んでいた量が問題でした。なんと20年弱の間、毎日紅茶を2リットルほど飲んでいたそうです。しかも、その2リットルに対し、ティーバッグを「100個」も使っていたそうです。こうした特濃の紅茶を大量にとった結果、フッ素を過剰摂取してしまったのです。フッ素をとり過ぎても、通常は腎臓で取り除かれます。しかし、大量のフッ素を摂取し続けると、それが骨に沈着、石灰化していき、異常をきたすのだそうです。フッ素は虫歯予防になりますが、とり過ぎても逆効果です。何ごともほどほどにということですね。
紅茶を飲むことで起こる歯の着色汚れは、ミルクを入れることで防げるそうです。紅茶を飲んだ後にうがいや歯磨きをするのもよいでしょう。紅茶に砂糖を入れて飲んでも、虫歯を予防する効果に変化はありませんので、ストレートティーが苦手な人は、砂糖とミルクを入れてもOK。おいしいティータイムで虫歯予防もできちゃうなんて、一石二鳥ですね!
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。