ざっと見渡しただけでも今年の新潟記念は想定馬の数が多い。G1馬2頭の参戦があった札幌記念を避けてこちらへ向かった馬がいる他、小倉記念組も多いので、最終的にはまさかの除外頭数ということも考えられる。ともあれ、原稿を書いている時点で把握できている出走意思のある馬を前提に話を進めていこう。

 まずは新潟記念の傾向から。全馬を均等買いした場合の回収率は単110%・複90%で、波乱傾向の強いレースである。昨年などは6、9、13番人気で決着した。

 この時期の古馬重賞は4歳馬が勝率・複勝率で上回ることが多いのだが、このレースの過去10年に関しては4~7歳馬がほぼ互角。高齢馬のほうが人気はしづらいので、敢えて7歳馬を狙ってみる手もある。過去10年の優勝馬はすべて前走でGⅢ戦に出走しており、準オープン組から3頭の2着馬、オープン特別組から1頭の3着馬が出ているが、格下タイプが好走しやすいとは言えない。

 一方で前走G3組は前走着順と今回の結果にあまり相関性がなく、前走は度外視して狙える。ただ、前走から斤量減となる馬は[1・0・0・25]と奮わない。前走が別定戦で、持ちハンデのほうが軽いとなっても、それはあまりアドバンテージにはならない。

 脚質的には極端な追い込み以外については、有利不利は少ない。前走の上がり順位は高いほうがよく、前走G3で上がり最速だった馬は[4・0・1・2]。前走G3で上がり6位以下の馬は回収率が単18%・複47%なので、溜めたら溜めただけ良い末脚を使えるような馬でないといけない。

 今回の想定馬で狙いたいのは、◎ベルーフ、○エキストラエンド、▲アルバートドックの3頭だ。便宜上順番はつけたが、買いたい度合いは同じくらいである。

 ベルーフは小倉記念で上がり最速をマークしており、先述した良いパターンにあてはまる。ただハービンジャー産駒でキレるイメージはなく、超スローだった新馬戦以外で上がり33秒台を出したことがない。

 ならば小倉記念の上がり2位でもディープインパクト産駒+スピード能力あるエキストラエンドか、やはりディープ産駒で前走七夕賞上がり3位で1着のアルバートドックも差はない。ただアルバートドックのほうは勝ってきているので、おそらく 増える斤量への対応が必要となる。

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