芸人、政治家、漫画家…『シン・ゴジラ』を著名人たちはどう観たのか?の画像
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも知られる、庵野秀明が総監督を務めた映画『シン・ゴジラ』。7月29日の公開直後から大人気となっていた本作品の観客動員数は360万人を超え、興行成績も8月下旬に53億円を突破。2014年に公開されたハリウッド版『GODZILLAゴジラ』の最終興行収入32億円を軽く上回り、“本家本元”の強さを実証した形だ。

 そんな『シン・ゴジラ』は、著名人からも続々と感想の声が上がり、それが各メディアでニュースとして紹介されるという状況にもなっている。好意的な声であったり、そうでなかったりと内容はさまざまだが、映画の一作品に対して、これだけ感想がメディアで飛び交うのは珍しい話だろう。

 たとえば、自民党の石波茂前地方創生相は、『シン・ゴジラ』の感想として、劇中での自衛隊や法律の描かれ方に対する違和感をブログで語ったところ、これが大反響。『シン・ゴジラ』の取材協力者も務めた小池百合子東京都知事が、定例会見でこの石破氏の感想に触れたこともニュースになった。反響の大きさからか、石破氏は同映画に関する取材が増えたようで、「こんなに反響を呼ぶとは思いませんでした」とやや困惑ぎみだ。

 また、芸能界からの感想コメントも多い。タレントの伊集院光は、自身のラジオ番組で「ゴジラほんと面白い! (庵野氏の人物的な印象はあまりよくなかったが)そんなの関係ないくらい面白かった」と絶賛。ダウンタウンの松本人志は「初めてゴジラを主役にした映画。ゴジラのドキュメンタリー映画を見ているようなリアリティがあって、素晴らしかった」と賛辞を送っている。さらに、コメンテーターとして活躍するジャーナリストの堀潤も、ツイッターで「シン・ゴジラ! 興奮で今夜は眠れない!!!!!!!」とつぶやき、たくさんのフォロワーがこれに反応した。

 一方、作品に対して否定的な感想を述べたのが、マンガ家の小林よしのり。「期待が大きすぎたのか、失望してしまった」とブログで語り、続けて「わしの期待したゴジラの見せ方と、作品としてのゴジラへの期待が『シン・ゴジラ』では両方裏切られた」と、作品に満足できなかった理由を挙げつつ、感想をつづった。

 これ以外にも多くのタレントや文化人が『シン・ゴジラ』の感想を語っており、中には感想をきっかけに論争にまで至っているものもある。これもまた本作品の人気の証ともいえるだろう。

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