阪神・金本監督が苦心する「ダメ虎復活」来季補強プランの画像
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 広島カープの25年ぶり優勝に沸く野球界。一方で、苦闘が続くチームもある。「金本知憲監督率いる阪神タイガースです。掛布2軍監督との“スター監督コンビ”への期待も空しく、中盤戦以降は最下位と5位を行ったり来たりする有様。オールスター明け以降、9月11日までに45試合を戦って勝ち越しカードはわずかに5つ。ホームの甲子園では4勝11敗で3度の3タテを食らうなど、いいところがまるでありませんでした」(スポーツ紙記者)

 理由の一つに、“超変革”を謳った金本監督の選手起用のミスがあるという。「“レギュラーが保証されているのは鳥谷、ゴメス、福留だけ”と言い、シーズン序盤に若手選手を取っ替え引っ替え使ったものの、オーダーを頻繁にいじりすぎて打線の連携がうまく取れず、選手もいまいち伸びないままでした」(前同) しかも、前述のベテラン3人のうち鳥谷とゴメスは不振、前半好調だった西岡はケガで離脱、監督から“後半戦全勝”を託されたエース・藤浪は大崩れと、とにかく誤算が続いた。「今オフは、相当なテコ入れをしなければならないでしょうね」(前同)

 なんとも頭の痛い金本監督だが、どのようにチームを再建していくのだろうか。「若手の育成は引き続き大事だが、最優先はFAになった他球団の選手を獲得することだ。今のウチに必要なのは即戦力だからね」(阪神球団関係者) 今オフにFA権を取得する主な野手には長野久義(31=巨人)、糸井嘉男(34=オリックス)、雄平(31=ヤクルト)らがいる。「長野が巨人を出ることはまずないし、他も実力者ぞろいだが、いかんせん、いまひとつインパクトに欠ける。しかも、彼らは30代。もう少し下の世代がほしいところだね」(前同)

 その条件を満たしそうなのが、中日の平田良介(28)と日ハムの陽岱鋼(28)だ。「特に、監督は平田に目をつけているようです。ここ数年は100安打、二桁ホームランを安定的に打っていて中軸打者としての活躍が期待できますし、なんせ、地元関西の大阪桐蔭高校出身ですからね」(在阪民放局スポーツ担当デスク) 走攻守の3拍子が揃った隙のない男・陽に対しては、意外な“攻め所”がある。「陽は台湾に妻子を残して単身赴任の身。北海道の新千歳空港よりも関西の伊丹空港や関西国際空港のほうが台湾への直行便が多く、金額面以上に陽の心は動くと思います」(前同)

 さらに、意外な名前も。「今季でヤクルトとの契約が切れるバレンティン(32)です。ヤクルトも再契約を検討しているそうですが、まだ宙に浮いた状態。巨人あたりに強奪される前にと、金本監督が水面下で動いているそうですよ」(同) 前述の2人に“60本塁打男”まで加われば、かなりの戦力アップ。「1988年以降、阪神には新監督が就任したシーズンは必ずBクラスという不思議なジンクスがある。しかし、かつて星野、岡田政権では、その翌年に優勝した。なんとかオフにうまい補強をして、来季を期したいね」(前出の球団関係者)

 はたして、“ダメ虎”は1年で“超変革”ならぬ“超確変”できるか!?

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