読書の秋です。普段は忙しくて本を読んでいる暇がないという人も、せっかくの秋の夜長、30分だけでも時間を作って読書してみてはいかがでしょう。本を読むことで思わぬ効果が望めるかもしれませんよ。
いろいろなジャンルの本を読んでいると、いろいろな知識が身につき、日常でも仕事でも、趣味でも、会話の引き出しが多くなります。もちろん本をまったく読まない人でもバイタリティにあふれた人は多いでしょう。それはその人自身がさまざまな経験を積んでいるからかもしれません。本は基本的に、作者の知識の結晶です。中には、驚くようなトンデモ本もありますが、それはそれで、読書というのは知識を身につけるために、どれも有効なものです。
イギリスの神経学者によれば、読書をすることで大脳は活性化するそうです。読書中の脳をMRIでスキャンしたところ、大脳の領域が活性化し、新たな神経回路が生まれたといいます。これは、本の中の景色や音、匂いなどを想像することで、あたかもそれを体験したように感じるからだとか。作者の描写力や読み手の想像力もあるとは思いますが、こうして脳が鍛えられるというわけです。
こちらもイギリスでの研究結果ですが、読書を6分間しただけでストレスが60%以上減ることが分かったそうです。ここでのストレスは、心拍数の低下と筋肉の緊張緩和から計測しているので、読書中はストレスの元を忘れ、集中していたということが分かります。
それではなぜ、「読書の秋」といわれるのでしょうか。理由は、読書にゆっくり没頭するのに、適した気温だからです。人が集中できる気温は18度前後だそうで、秋は集中するのに最適なのです。
読書でストレスを発散するコツは、自分が好きなジャンルの本を選ぶことです。時間を忘れるほど没頭できる本であればあるほど、効果的。新しい知識を得られるうえ、リフレッシュやリラックス効果もある読書、ぜひこの秋、お試しください。
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。