9月24日放送の『あるある議事堂』(テレビ朝日系)に、女子プロレスラーのダンプ松本(55)が出演。全盛期の悲惨なエピソードを明かし、お笑いタレントの今田耕司(50)らを驚かせる場面が見られた。
この日、松本が紹介した“あるある”は「悪役レスラーがこんなに日本中から嫌われるとは思っていなかった!」というもの。極悪同盟として悪役レスラーのトップに君臨していた頃は、「実家に石投げられて、ガラスを割られたりとか。車乗っていけば、新車買ってね、嬉しくて乗っていくと10円玉でギーッてやられて“ダンプ死ね"とか書かれたり。じゃ、タクシーにしようってしたら“あ~、おまえか”って言って乗せてくれない」状態だったと告白。今田も「すごい……」と言葉を失っていた。
しかし、そのときの心境を聞かれた松本は「バカだのどうのこうの言われるのは、嬉しくて嬉しくてしょうがなかったのよね」とも告白。プロレスの試合中も攻撃している相手レスラーの男性ファンが、ダンプに対し「やめろ!」と泣き叫んでいるのを見ると「ブルブルって鳥肌が。たまらない」と発言し、悪役レスラーであることを楽しんでいたと語っていた。
ライバルである長与千種(51)との“髪切りマッチ”(負けたほうが丸坊主になる)で勝利を収めたときには、「みんな泣き叫んで。(会場の)警備員にグーで殴られた」こともあったという松本。選手を守るべき警備員も興奮させた松本に対し、今田は「警備員に警備する仕事を忘れさすぐらい、感情移入させたんですよ。すごいよ。アンタ、すごいよ」と、興奮気味に賞賛していた。
「嫌われるのが気持ちよかったと語っている松本ですが、マゾヒスティックな感覚を持っているわけでなく、単に自分の役目を全うできているのが嬉しかったんでしょうね。松本は強い女子プロ愛を持っていて、一時は引退したものの、2003年に低迷する女子プロレスを盛り上げるために復帰しています。まさに女子プロレスの偉人と呼んでいい選手ですよ」(格闘技ライター)――本当にいい人。