紫外線が強い夏と、乾燥が進む冬。その間の秋は、スキンケアにとって重要な季節となります。この秋にどの程度のケアができたかで、今後の肌が左右される、なんてことになるかもしれません。
皮脂と水分のバランスが崩れ、新陳代謝も滞ると、夏の紫外線によるダメージを引きずることになり、シミやソバカスなどの色素沈着が起こります。そして、冬になれば乾燥が、よりいっそう肌のバランスを崩し、トラブルを招きます。
肌が生まれ変わるターンオーバーは、一般的に28日から56日周期といわれ、手足は血行の影響で、それ以上長い日数がかかる可能性もあります。その周期を約2カ月と仮定すると、冬に備えたハンドケアは9月、10月の秋から、今まさに行わなければならないのです。
手荒れを防ぐためにはいろいろと注意しなければいけない点があります。ハンドクリームを塗る前、手を洗うときに、しっかりと汚れを落とすことが大切です。しっかりというのは、強く洗うという意味ではありません。優しく洗いながらも、汚れはキレイに落とすということ。その後、手を拭く際にも、タオルでゴシゴシこするのではなく、ポンポンと肌に優しく当てるようにして、水分を取ります。ちなみに自然乾燥は、水分が蒸発するときに、皮膚の必要な水分も奪うのでNGです。また、食器を洗うときは、必ずゴム手袋などをつけるようにしましょう。
ハンドケアは、乾燥肌や敏感肌、脂性肌など、肌の状況にもよりますが、まずは保湿をします。化粧水と精製水を1:1で合わせたものを、ティッシュに染み込ませ、手の甲側にのせます。その後、ビニール袋を被せ、手首に柔らかいヘアゴムなどを巻いて閉じます。2~3分ほどたったらティッシュを取り除き、ハンドクリームを塗りましょう。
ハンドクリームが手の全体にいきわたるよう、マッサージをしながら塗っていくとよいでしょう。そうすることで血流がよくなり、代謝も上がります。
最近、洗い流すハンドクリームというものも出ています。まだ出たばかりなので、効果は調査中ですが、使用感は多少ベタつきがあり、油分に守られている感じです。これで潤いを保ち、保湿になれば乾燥も軽減しそうです。
毎日使うハンドクリームは、人によって合うものと合わないものがあります。合わないものを使用していると、逆効果となる可能性もありますので、いろいろ試して、様子を見つつ、自分にあったものを見つけてケアしましょう。今からしっかりケアして、冬にも潤いのある手肌で過ごしましょう!
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。