横浜DeNA「万年Bクラスを脱却!」“大変身”の秘密とはの画像
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 テレビ中継もめっきり減って、人気に翳りが出てきたと思われがちのプロ野球だが、そうではない。「最近は球場に足を運ぶ女性ファンが目立つようになりましたね。特に今季、25年ぶりの優勝を決めた広島カープの“カープ女子”は、一種の社会現象となりました」(スポーツ紙デスク)

 そのカープ女子と肩を並べる存在がある。それが、横浜DeNAベイスターズの“ハマガール”だ。「ひと昔前は閑古鳥が鳴くことで有名だった横浜スタジアムは、今や連日超満員。しかも、その多くが若い女性ファンなんです」(前同)

 観客動員数は12球団ワーストで、年間30億円の大赤字球団だったベイスターズのこの“変身”は、親会社の経営戦略による功績が大きかったという。「DeNAが獲得を狙ったのは、実は女性ファンではなく、20~30代のサラリーマン層。IT企業らしくネットでのチケット販売で客層分析を行い、そこにターゲットを絞り込んで、その層がデートや家族サービスで球場に来てくれるようなイベントを企画したんです。おそらく、そこで一緒に来た女性がファンとして定着していったんじゃないでしょうか」(経済誌記者)

 さらには、球団のドキュメンタリー映画を製作するなど、話題作りを徹底して行った結果、ファンは徐々に増え、親会社がDeNAになってからの観客動員は、160%以上の伸び率に。そのファンの後押しもあり、今シーズンは球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたのだが、元は1998年の日本一達成以降、最下位になること10回を数える“万年Bクラス”のチーム。この“変身”にも理由がある。

「今季から指揮を執るラミレス監督です。今年のDeNAの強さは、まさに若手の活躍にあったんですが、監督がその若手を積極的に起用したんです。それもこれも、彼が現役時代の最後をベイスターズで過ごしたからこそ、成しえた“業”です」(前出のデスク)

 ラミレス監督が選手としてDeNAで過ごしたのは12~13年。現在、主軸を務める筒香や梶谷、今季ブレイクした桑原、倉本らの若手は当時、ラミレスが先輩として自ら指導した選手だ。彼らの適性は熟知している。

「今季の躍進は監督が選手といい関係を築けている証拠。ラミレスの長期政権も囁かれ始めました」(前同) DeNAには、先日の引退表明の場で「現役は卒業しても野球は卒業しない」と断言した“ハマの番長”三浦大輔の入閣の噂もある。それが、さらなる“変身”をもたらすことになれば、悲願のVも夢ではない!

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