SMAP「波乱の28年間」メンバーは、いかに困難を乗り越えてきたのかの画像
SMAP「波乱の28年間」メンバーは、いかに困難を乗り越えてきたのかの画像

 抜けたり、欠けたり――。SMAP28年の歴史は、文字通り波乱万丈だった。1996年には、オートレーサーになりたいという夢をかなえるために、森且行が脱退。2001年には、東京都渋谷区の路上で稲垣吾郎が公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されるという出来事があり、開催中のライブツアーを残りのメンバー4人で乗りきるという不測の事態に陥っている。

 そして09年4月、今度は草なぎ剛が東京の六本木で泥酔事件を起こし、現行犯逮捕された。このとき、5人唯一のレギュラー番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)は、対応に追われた。草なぎのときは、警察に連行される姿がワイドショーで報じられたため、世間に与えた衝撃も大きかった。およそ1カ月後に復帰したが、それまでの間、草なぎは家から出ることなく、引きこもった状態だったという。テレビで過剰な報道がされていたため、外部とのコミュニケーションが取りづらかったのだろう。そのときのメンバーの対応もさまざまだった。

 木村拓哉と中居正広は、草なぎが残した留守番を聞きはしたが、コールバックしなかったという。もちろん、会ってもいない。ここで連絡したら「謹慎の意味がなくなる」と思い、あえて接触を避けたのだ。中居はマネージャーを介して、本を差し入れたそうだ。

 一方、プライベートでも草なぎと仲がよい香取慎吾は、毎日のように電話をかけていた。翌朝から主演映画の撮影があろうとも、夜中まで話し相手になっていたらしい。そして稲垣吾郎は、直接草なぎの自宅を訪ねたという。玄関を開けると、「栄養のあるものを食べよう!」といって、高級なウナギやお寿司を差し入れた。草なぎは稲垣ならではの優しさや温かさを感じたと、後に語っている。後日、稲垣は長時間草なぎ宅にいたせいで、「お茶の在りかとかも全部覚えた」と語った。

 これまでメンバー同士が支え合って、いろいろなトラブルや苦難を乗り越えてきたSMAP。解散まであと約3カ月、ファンたちは今回の問題もなんとかして乗り越え、また仲の良い姿を見せてほしいと祈っていることだろう。

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