昨年と同じローテーションで連覇を目指すマリアライトだが、ディープ産駒の5歳牝馬は女王杯で[0・0・0・5]という成績。昨年もラキシスが11着に敗れ、連覇の夢は消えている。

 ◎は関西馬から選ぶ。期待1番は◎クイーンズリングだ。昨年の秋華賞で勝ち馬ミッキークイーンをクビ差まで追い詰める2着。直後の女王杯は8着に終わったが、直線で行き場がなく完全に脚を余した。その雪辱にかける今年は、いい形で上昇してきた。3つ目の重賞勝ちになった前走の府中牝馬Sは位置を前にして、好位からの差し切り。上がり3Fが33秒5の瞬発力で抜け出した。

 馬体の細化傾向に歯止めがかかり、450キロ台で安定。陣営からも「勝ったあとも体調は素晴らしくいい。今は充実し切っています」との声。確かに馬体は黒光りするほどさえている。鞍上はルメールに替わるが、もちろん何の問題もない。

 本来は筆頭格のミッキークイーンだが、今回は調整面に疑問がある。春のヴィクトリアマイル以来の実戦になるからだ。ひと叩きできなかったうえに、中間はいつものコース追いではなく、坂路オンリー。レース2週前時点で、正味の速い追い切りも10月27日の1本だけだ。捻挫の影響が残っているのか。鉄砲駆けするタイプだが、今回は△まで評価を下げる。

 ○はタッチングスピーチ。年明けの京都記念が牡馬相手に2着。期待を膨らませた春シーズンだったが、大阪杯9着、目黒記念6着、宝塚記念12着と尻すぼみの成績に終わった。その原因は道悪でタフな馬場になった京都記念でのダメージが残っていたと考えられる。夏場を全休し、立て直した中間は本来の力強さを取り戻している。鞍上はムーアで期待度も上がる。

 まだ上がり目がある3歳馬のパールコードが▲で、オープン特別の勝ちっぷりが良かったヒルノマテーラ、相手なりに走るマキシマムドパリ、シャルールまで。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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