肌荒れが長引いたら、それ「化粧品かぶれ」かも!?の画像
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 化粧品を使っていると、肌が赤くなることはありませんか。それがすぐにひくなら問題ありませんが、ひかずに長引くようなら、それは化粧品かぶれかも!? 化粧品かぶれとは、化粧品を使った際に起こる皮膚の炎症です。症状としては、顔全体が赤くなる、かゆくなる、湿疹ができる、唇の腫れや水ほうができる、顔が腫れぼったくなる、といったものです。

 化粧品かぶれの原因には、刺激性とアレルギー性の2種類の皮膚炎があります。刺激性の皮膚炎は、肌に接触してあまり時間をおかずに炎症反応が起きます。体調や肌のコンディションによっても左右されるため、今まで使っていた化粧品でも突然症状が出る場合も。乾燥などで肌のバリア機能が低下しているときや、シャンプー、リンスのすすぎ残しが原因で起こる可能性もあります。

 一方アレルギー性の皮膚炎は、化粧品中にある特定の成分にアレルギーを持っている人のみに起きる皮膚炎です。体の免疫システムが特定の成分に反応するよう記憶されると、特定の成分に触れた場合、肌の状態に関係なく症状が出ます。これは、原因となる成分に触れてから1~2日後に腫れや湿疹、強いかゆみをともなった症状が出ます。刺激性の皮膚炎と違い、化粧品をつけた場所の周辺にも広がります。

 もし化粧品でかぶれてしまった場合は、原因と思われる化粧品の使用をやめてみましょう。症状が軽く、刺激性の皮膚炎と思われるときは、肌に何もつけず、洗顔も水のみで行います。これを数日繰り返すことで自然に回復していきます。炎症が強い場合や、肌のバリア機能が回復しないようなら、皮膚科を受診してください。

 化粧品の成分でかぶれやすいものは、香料、色素、乳化剤の一部、界面活性剤などです。基本、入っていても問題はないのですが、敏感肌の人は肌の様子を見ながら注意して使うようにしましょう。海外で販売されている化粧品は、成分量や配合される成分が国内のものと異なる場合があります。すべての化粧品にいえることですが、気になったらまずはパッチテストをしてみるといいでしょう。

 肌に直接つけるものだからこそ慎重に、乾燥や肌バリアの低下にも気をつけて、健康な肌を保ちたいですね。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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