マイルCSの過去10年を前走レース別成績で振り返ると、7つのレースが優勝馬を出しており、他に3つのレースが2着馬を出している。スワンSからは41頭、富士Sからは50頭の出走馬があったが、優勝馬はそれぞれ1頭と2頭。富士S組の回収率は単55%、複33%で、馬券的魅力は薄い。

 ステップレースから来る馬より、変則的になっても格上のレースを走ってくる馬のほうが信用できる。個人的に一番信用しているのは、天皇賞・秋組。過去10年で4頭の優勝馬を出している。ただ、上位人気になるレベルの馬しか馬券に絡まない。今年は該当馬がクラレントのみで、これはさすがに苦しい。

 となると、選択肢は2つ。例年はあまり重視していないスワンS組や富士S組を中心に取るか、天皇賞・秋以外の格上組を重視するか。ここは、後者を取ってミッキーアイルを◎に。スプリンターズS→マイルCSは最近、あまり例がないが、過去10年ではフィフスペトルが複穴をあけたりと、人気になる馬が少ないわりに、まずまず走っている。

 ミッキーアイルは、スプリント色が強いが、もとはマイル路線の馬。折り合いの問題はあるが、ハナさえ切ればなんとかなる可能性はあり、今回は他にハナにこだわる馬はいない。13着だった昨年は、ホウライアキコが邪魔だったが、今年はもっと楽に競馬ができる。

 ○サトノアラジンはスワンSで、さすがの決め脚を見せた。スプリント色の強い結果になった年のスワンS組は信用できないが、こちらはマイル好走歴も十分。2000メートルまで視野に入れた馬なので問題ないだろう。

 ▲にはネオリアリズム。初めてのマイル戦、洋芝の札幌から高速馬場の京都と、今回は買えない条件替わり。しかし、中距離タイプの格上馬というのは、このレースでは魅力でもある。

 ★ディサイファは最近好走歴が少ない毎日王冠組ではあるが、これも中距離からの転戦組。安田記念でもある程度のレースはできており、複穴にはなりうる。

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