FAや契約更改など、ひと通り話題も出揃ったストーブリーグ。そんな中、物議を醸すのが日本ハム・大谷翔平(22)の契約更改だ。「更改額は7000万円アップの2.7億円。シーズン通してチームを牽引し、日本シリーズMVPにも輝いた活躍からすると“少なすぎ”との声もありますが、大谷自身は納得しているようです」(スポーツ紙記者)
その理由のひとつとしては、来オフのメジャーリーグ移籍がほぼ既定路線となっていることがある。「念願のメジャー挑戦にチームのお墨付きも得たうえ、パドレスなど数球団が早くも争奪戦を展開中で、“10年契約、年俸230億円”という数字まで飛び出してますからね。もはや日本での年俸など気にしないでしょう」(前同)
注目度も金額も、超ビッグな大谷マネーゲーム。しかし、日本球界にはもう一人、来オフの台風の目になりそうな選手がいるのだ。「横浜DeNAの主砲・筒香嘉智(25)です。今季は打率.322、44本塁打、110打点を記録し、堂々の二冠。年俸も2億円アップの3億円を勝ち取り、高卒選手としては史上6人目の快挙です」(専門誌記者)
これだけの好成績を残すことができた理由は、彼の“ミート力”にあるという。「とにかく、筒香はボールをミートする能力が高い。軸足に体重をうまく乗せつつ、その勢いに流されずにボールを最後まで見て的確に芯を捉えるので、変化球にも臨機応変に対応できる。そのため、結果アウトになったとしても“タイミングを外されたな”という打球が少ないんです」(前同)
来年のWBCでは、侍ジャパンの4番を務めるとも言われている筒香。「かつて松井秀喜がヤンキース移籍後、ホームランよりボールにアジャストして打つことを心がけて成功しましたが、このタイプのバッターはメジャーのファンに好かれる傾向にあります。WBCで活躍すれば、間違いなくメジャーのスカウトが群がるでしょう」(前同)
筒香本人は契約更改後の会見で「メジャー? 興味ないですね」と語っているが、ある球界関係者は「来オフのメジャー移籍もありえる」と見る。「筒香の年俸3億円は、DeNAとしてはギリギリの額。これ以上出したくてもチーム財政上厳しいので、来季以降はどうしても放出を視野に入れることになる。海外FA権の取得は2021年とまだまだ先だから、現実的に誰もが満足する道はポスティングによるメジャー移籍しかないんだよ」
筒香は昨オフ、ドミニカのウインターリーグで武者修行するなど、違う環境に飛び込む行動力は証明ずみ。「逆に“どうしてもメジャー!”という気負いがない分、移籍しても自然体で活躍できるのではないか。あるメジャー球団の関係者は“ツツゴーなら5年で100億は出せる!”とも言っていた。大谷同様、旬の間に移籍して、若いうちから向こうで大活躍する姿を見せてほしいね」(前同)
まずはWBC、そしてメジャーの舞台。侍ジャパンの“2枚看板”に世界が瞠目する日も近い?