有吉弘行にくりぃむしちゅー、内村光良が「再生させた」芸人はこんなにいる!の画像
有吉弘行にくりぃむしちゅー、内村光良が「再生させた」芸人はこんなにいる!の画像

 ウッチャンナンチャンの内村光良(52)が2016年11月8日、原作・監督・脚本・主演を兼任した映画『金メダル男』の舞台あいさつで、ダブル主演を務めたHey! Say! JUMPの知念侑李(23)と登壇し、多くのファンを沸かせた。

 内村にとって本作は監督3作目で、木村多江(45)、ムロツヨシ(40)、平泉成(72)、宮崎美子(58)、笑福亭鶴瓶(65)たち実力派の俳優が脇を固めている。このキャスティングについて、舞台あいさつにサプライズ出演したお笑いタレントの出川哲朗(52)は「なんで俺を使わないんだ!」と怒るつもりだったと激白した。

 というのも、出川は映画の専門学校を出たものの俳優として端役しかもらえなかった頃、専門学校の同級生だった内村たちに誘われて『劇団SHA・LA・LA』を立ち上げた仲間。さらに1990年4月放送開始のバラエティ番組『ウッチャン・ナンチャン with SHA.LA.LA.』(日本テレビ系)に出演。これがキッカケで芸人として活躍するようになり、その後は内村が関わる番組では欠かせぬ存在になっていた。そのため、内村が監督する映画なら、当然、オファーが来ると思い込んでいたのだろう。この出川のように内村に見いだされ、ブレイクしていった芸人は多い。そのキッカケとなった番組と、出演した芸人をまとめてみた。

 芸能人たちが友情を結ぶ“友情発見バラエティ”というコンセプトの元に始まったバラエティ番組『ウンナンの気分は上々。〜FEEL SO NICE.』(TBS系)では、バカルディの三村マサカズ(49)と大竹一樹(49)、海砂利水魚の上田晋也(46)と有田哲平(45)を、負けたらコンビ名を改名しなければいけないというルールで対決させた。敗れたバカルディは“さまぁ〜ず”に強制的に改名させられたが、これをきっかけに世間の注目を集め、三村の「〜かよ!」というツッコミ芸などが認知されて再ブレイクした。対する海砂利水魚は、1度目は勝利したものの、2度目は敗北。“くりぃむしちゅー”に強制的に改名させられた。お笑い芸人の看板ともいうべきコンビ名を変えさせてしまった内村は責任を感じ、くりぃむしちゅーを自身のレギュラー番組などで積極的に起用し、不遇の時期を抜け出してブレイクする後押しをした。

 純粋なコント番組を作りたくて内村が始めた番組『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)では、強烈な個性があったもののレギュラー番組には恵まれていなかった、ネプチューンの名倉潤(48)、原田泰造(46)、堀内健(47)を起用。プロレスラー兄弟にふんした“テリー(堀内)とドリー(原田)”、「俺、タイ人じゃないっすよ」が口癖の“ヘバダ(名倉)”など、個性的なキャラのコントを演じてブレイクしていった。シリーズは『笑う犬の生活』から『〜の冒険』『〜の発見』『〜の情熱』『〜の太陽』とタイトルを変えながら続いた。

 内村が毎週独自の手法とコンセプトで企画をプロデュースするバラエティ番組『内村プロデュース』(テレビ朝日系)では、猿岩石としてヒッチハイク企画で大ブレイクしたものの、その数年後には月収ゼロに転落した有吉弘行(42)を起用。有吉は各企画でやたら裸にされたり、内村の傍若無人な扱いに翻弄されていた。しかし大喜利ではダジャレを得意として、共演のさまぁ〜ずより高得点を挙げるほどだった。それは、のちに「毒舌王」の異名を得るまでの大きなステップとなっていて、自著でも「今、僕が芸人を続けられているのは、『内P』のおかげです」とつづっている。

 この他にも、キャイ〜ン、よゐこ、バナナマン、土田晃之(42)、TKO、ビビる大木(42)、TIM、我が家、はんにゃ、ロッチ、狩野英孝(34)、しずる、ジャルジャル、フルーツポンチ、柳原可奈子(20)など、多くの芸人が内村によって見いだされている。それは「旬だから」といった理由で起用するのではなく、じっくり芸人に光を当て、その内面からにじみ出る面白さを引き出していく、厳しくも優しい、芸人としての目があるからなのだろう。

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