日経新春杯は1月のG2ということで本当のG1級はほとんど出走せず、しかしG2ではあるので、ある程度メンバーレベルは高い、という微妙な立場のレースだ。AJC杯と似たところがあり、実際にこの原稿を書いている時点で両睨みの馬も何頭かいるが、斤量条件ゆえにこちらのほうが前走条件戦組なども好走しやすい。もちろん条件戦で大敗してきた馬では話にならないが、連対してきた馬なら十分にチャンスはある。

 前走オープン組を見ると、オープン特別からG1まで、前走クラスによる成績差は意外とない。一方で、前走着順はある程度問われる。ただ、前走1着よりは2~3着のほうがいい。勝ってくると当然ハンデを積まれる。実はハンデそのものは大きな問題ではないのだが、ここに出走するような馬は毎回コンスタントに走るというよりは走ったり走らなかったりの幅が大きい馬も多く、1着直後で人気になり、かつハンデも積まれるというタイミングは買ううえでお得ではないのである。

 今回はステイヤーズS3着の◎モンドインテロから入りたい。使われ方を見るに関係者からはかなりのステイヤーと見られているようだが、2400メートルが守備範囲に入らないということはないだろう。京都芝2400メートルは高雄特別→松籟Sと条件特別を連勝した舞台。当時は好位に受ける競馬をしていた。今回もそのような競馬に戻せばよいのではないだろうか。

 ディープインパクト産駒にしては使える末脚に限界があり、溜めても溜めただけははじけないところがある。そこそこの末脚でも届く位置でレースをすれば足りてくる。

 ミッキーロケットは、菊花賞入着馬。能力の絶対値が高い可能性がある。勝ちきれるイメージはないのだが、堅実に走って馬券圏内に入ってきそうな雰囲気はある。明け4歳ということでまだ伸びシロも残していそうだ。

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