春風亭昇太、“サンデーショータ”が「テレビ界を制圧する日」

 パッと見は気弱な独身メガネ落語家。しかし、彼には人を魅了する魔力と、とてつもない才能が潜んでいた――。

 列島に、ひと足早く春が訪れた。落語家・春風亭昇太(57)が八面六臂の活躍を見せているのだ。昨年5月、日曜夕方の国民的番組『笑点』(日本テレビ系)6代目司会者に抜擢されて以来、その快進撃は続いている。「前任者の桂歌丸は50年前の番組開始時からの出演者で、司会交代での視聴者離れも危惧されましたが、視聴率は好調。完全に受け入れられたと言っていいでしょう」(テレビ誌記者)

 芸能ジャーナリストの渡邊孝浩氏は、昇太がウケる理由を、こう解説する。「司会者が絶対権力者だった歌丸時代、正面から歌丸をネタにするのは三遊亭円楽くらいでした。しかし、今では、新メンバーの林家三平までが独身ネタで昇太をイジるなど、司会者と回答者が対等になり、雰囲気が明るくなりました」

 6代目司会者として盤石の昇太には、特長がある。「芸の世界で“フラがある”と言うんだけど、何でもないことでも、その人が言うと面白く聞こえる。昇太の師匠の春風亭柳昇もそうだった。極端な例では、トランプもフラがある。SMAPで言えば草なぎ剛。綾瀬はるかもそう。“こんにちは”って言うだけでも面白い」(芸能プロ関係者)

 アメリカ新大統領や当代きっての人気者と同じ素質の持ち主で、磨かれた腕もある昇太を、テレビ業界が放っておくはずがない。昨年大晦日には、NHKの『紅白歌合戦』と、日本テレビの『ダウンタウンの大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』にW出演する快挙を達成している。

「紅白で審査員を務めつつ、裏番組の『笑ってはいけない~』で“DVD笑点大喜利”に出演し、ココリコの田中直樹にタイキックの罰を与えて、松本らを爆笑させていました。NHK、日テレの両局が裏番組への同時間帯出演という業界のタブーを冒してでも使いたかった、という事実が、現在の昇太の価値を証明しています」(前出のテレビ誌記者)

 さらに、1月8日にスタートした柴咲コウ主演のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも昇太は出演しており、その怪演ぶりが話題になっている。「役どころは圧倒的な力で井伊家を翻弄する“太守様”の今川義元。今川氏が治めた静岡出身で、深い郷土愛の持ち主で知られる昇太に白羽の矢が立ちました。不気味な白塗り姿で、初回の放送ではひと言も発しないのに、異様な迫力で“ギャップありすぎ!”と、多くの視聴者を驚かせていました」(前同)

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