大谷翔平、中田翔、清宮幸太郎…プロ野球「大物選手たちの去就」

 二刀流のメジャーの移籍先、北海道の和製大砲が来季に着るユニフォーム、高校生怪物の進路まで、大公開!

 プロ野球界では、キャンプインするスター選手たちの話題で持ちきりのこの季節。しかし、16年のストーブリーグが終わったばかりだというのに、もう17年オフに向け、各球団が水面下で動きだしている。

 そこで、本誌が掴んだ大物選手たちの今季オフの去就を大公開しよう。一番の目玉は、なんといっても二刀流・大谷翔平(日本ハム)だろう。「昨年12月に行われた契約公開の席上で、大谷の来季以降のメジャー挑戦を、球団側が容認したことが明らかとなりましたからね」(スポーツ紙記者)

 ただ、昨オフにMLBと選手会が合意したメジャーリーグの新労使協定の影響で、球団が国外から25歳未満の選手を獲得する場合の上限が1000万ドル(約11億4000万円)になるという規定が設けられた。これがネックとなり25歳、つまり、19年オフまでの大谷の移籍はないとの見方も出てきたのだ。

「しかし、栗山監督が“翔平にとって、お金が夢なんじゃないと思う。どこで、どういうバッターと勝負したいかと思っているのでは”と話したように、大谷は金額には執着していない。なにせ、高校を卒業して、いきなり月給10万円のマイナーからメジャーに挑戦しようとしたくらいですから。今季、故障でもしない限り、17年オフにメジャー挑戦は既定路線ですよ」(前同)

 メジャー挑戦といえば、ダルビッシュ有、田中将大のように、日本で7シーズンはプレーしてから海を渡るのが、暗黙のルールだったが、大谷が今オフに挑戦となれば、わずか5シーズンという異例の早さだ。「大谷の場合、日ハムに入団したときから“5年でメジャーに行かせる”というサイドペーパーの存在が囁かれ続けてきました。真相は分かりませんが、移籍容認の流れを見る限り、噂は本当だったということでしょう」(スポーツ紙デスク)

 いずれにせよ、移籍はほぼ確実の大谷。となると、気になるのは、その移籍先だが……。「大谷は、現地での評価もすこぶる高い。ニューヨーク・ポスト紙は、大谷特集の記事を掲載し、大絶賛。大リーグの球団首脳らが一堂に会するウインターミーティングでも、大谷が話題に上り、各球団の監督が“特別な選手”などと絶賛し、早くも争奪戦が水面下で繰り広げられています」(在米スポーツライター)

 その中で、一歩リードしていると目されていたのが、サンディエゴに本拠地を置くパドレスだ。「パドレスは、日ハムと業務提携しているんです。日ハムの金子打撃コーチがパドレスに留学したり、先月にはパドレスでシニアアドバイザーを務めていたランディ・スミス氏が、日ハムのフロント入り。とにかく球団の繋がりが深いため、争奪戦で優位に立っているとされています」(前同)

 しかし、日米間選手契約に関する協定で、日ハムが、代理人の選定を含め、大谷の移籍先には一切関与できないことになっており、球団間にどれだけ太いパイプがあろうと、移籍先を決めるのは大谷自身なのだ。本人の意思次第となると、急浮上してくるのが、ランディ・ジョンソンが在籍したことで知られるダイヤモンドバックスだという。

「大谷が高校時代に、一時とはいえ、メジャー行きを決断したのは、元ドジャースの小島スカウトの存在があったから。大谷の高校時代、岩手まで足繁く通っていた彼の恩に報いるべく、当時の大谷は、ドジャース行きを決めたといわれています」(前出のデスク)

 結果的に大谷は、日ハム入りし、小島スカウトを裏切る形となってしまった。「現在、小島スカウトはダイヤモンドバックスのアドバイザーとして活躍しています。なので、大谷は当時の贖罪の意も込めて、ダイヤモンドバックス入りする可能性は非常に高いと思いますよ」(前同)

 ダイヤモンドバックスは、ロッテを戦力外になった中後悠平とマイナー契約を結び、大谷の世話係の役を期待するなど、大谷の受け入れ態勢を整えているが、はたして――。

 今オフのメジャー入りが囁かれるのは、大谷だけではない。大谷の花巻東時代の先輩・菊池雄星(西武)もその一人。昨オフの契約更改の場で、メジャー挑戦の意思を球団に伝えていたことが明らかになったのだ。

「菊池の移籍は早くても18年オフとされていますが、本人のメジャー志向は強く、球団も菊池の今季の成績次第では、今オフでもポスティングでの移籍話がくれば、すんなり認めるとか」(前出のスポーツ紙記者)

 打では、横浜DeNAの筒香嘉智にメジャー挑戦が噂される。「当人は興味なしと言っていますが、WBCでメジャーの投手をガンガン打ち込めば、オフには複数球団から声がかかる可能性もあります。すべてはWBC次第」(前同)ということだ。

 すでに動き出しているのは、メジャー市場だけではない。今オフのFA市場を睨んだ動きも水面下では始まっている。その筆頭が今年、国内FA権を獲得する日ハムの中田翔だ。

「中田が今オフにFA権を行使するのは、ほぼ確実です。というのも、通常なら、球団が手放したくない選手とは複数年契約を結ぶんですが、昨年の契約更改で、中田は単年契約を結んだ。これは、今オフのFA権行使を見越してのものでしょう」(スポーツ紙デスク)

 中田放出となれば、日ハムは大谷と、不動の4番が抜けることになるが……。「日ハムは高額な札幌ドームの使用料があるため、選手の年俸総額には限度があるんです。一説には25億円といわれていますが、そのため、“年俸が3億を超える選手は放出し、次代のスター選手を育成する”という球団の方針があるんです」(前同)

 昨季、打点王に輝き、チームの日本一に貢献した中田が推定年俸2億8000円と、3億超えとならなかったのは、その方針が大きく影響しているといわれる。「年下の筒香が3億円を超えていますからね。中田としても、いくら成績を残しても、これ以上年俸が上がらない日ハムにいるよりは、資金力のある他球団に行ったほうがいいという判断なんでしょう」(同)

 となれば、中田の移籍先が気になるところ。中田ほどの打者なら引く手数多と思われるが……。「FA市場で滅法強い巨人は、中田には手を出さないとか。実力は申し分ないが、ネックレスや金髪など、彼の素行の部分を嫌っているようなんです」(同)

 同様の理由で金に糸目をつけないソフトバンクも、中田には手を出さない。そんな中、すでに調査に乗り出したのが金本知憲監督率いる阪神だ。

「金本監督と中田は同じ広島県出身で、10年オフには、広島市内で一緒に自主トレをするなど、親しい間柄。金本監督の至上命題である“猛虎打線復活”には欠かせない存在ですし、中田のようなヤンチャな性格は、金本監督好みのタイプでしょう。一方の中田も大阪桐蔭高出身で、甲子園は特別な場所。日ハムと違って、成績を残せば3億以上の年俸も夢ではないだけに、阪神移籍は願ったり叶ったりですよ」(同) 縦縞のユニフォームに袖を通すのは、間違いない!?

 その阪神の本拠地・甲子園を沸かせているのは、17年のドラフトの最大の目玉となるであろう早稲田実業の清宮幸太郎だ。

 現時点で、高校通算78本塁打を放ち、すでに阪神とDeNAがドラフトの1位候補に挙げたほか、巨人、ソフトバンクなど多数の球団が熱視線を送っている。「豊作だった16年ドラフトの反動で、今年は目玉が少ない。くじに外れても、ダメージは少なく、清宮には史上空前となる複数球団の指名がかかる可能性があります」(スポーツ紙記者)

 しかし、ご存じのように清宮の父・克幸氏は早大のラグビー部監督を務めていたことなどからも、早大進学の可能性も高い。となれば、清宮がプロ入りするのは4年後の21年となるのだが、本誌は清宮が描くウルトラCの“仰天プラン”を入手した。

「ズバリ、プロ選手と早大生の“二刀流”です。まずは、プロ志望届を出して、プロからの指名を待つ。指名されれば、その球団と契約を結び、しかるのちに、早大への進学を決めて、プロ野球選手と早大生の二足のワラジをはくという作戦です」(事情通)

 にわかには信じがたい話だが、実際に“異色の二刀流”は可能なのか?

「4年での卒業は難しいかもしれませんが、清宮の進学先である社会科学部は、正直なところテストさえ受ければ、単位が取れる緩い学部。そこなら、5~6年かければ、なんとか卒業することはできると思います。実際に、大学生とJリーガーを兼任する選手もいるわけですから、不可能ではないでしょう」(早大OB)

 むしろ、清宮を指名した球団がそれを許すかどうかだが、「条件を飲まなければ進学する」となれば、球団も従わざるをえないだろう。今年のドラフトは履正社高の安田尚憲、横浜高の増田珠、東大の宮台康平らが注目の逸材だという。

 さて、もう一人、去就が気になるのが、侍ジャパンの小久保裕紀監督。3月のWBCが終われば、任期が切れる。当人は「当初から、17年のWBC終了時までの契約。勝っても負けても、これ以上延長するつもりはない」と話しているとか。

「小久保は、ソフトバンクの監督をやりたいんですよ。工藤監督が今季も優勝を逃せば、必然的に小久保の名前が挙がってきますからね」(スポーツ紙デスク)

 小久保監督退任となれば、問題は侍ジャパンの監督に誰がなるのかという点。マスコミでは、原辰徳、秋山幸二、イチロー、松井秀喜などの名前が挙がっているが、NPB幹部に近い球界関係者はこう語る。

「現在、NPBの間で名前が挙がっている一番の候補者は、松井秀喜。次点が中畑清。巨人の監督就任にも首を縦に振らない松井が、日本代表監督を引き受けるとは到底思えないので、中畑清監督就任の可能性が高いでしょうね」

 中畑といえば、04年のアテネ五輪で長嶋茂雄監督の代理を務め、オーストラリアに敗れて3位に終わった苦い経験があるが……。「国際大会で結果を残せば、悲願の巨人監督の道が開けるだけに、中畑はやる気満々ですよ」(前同)

 監督を含む野球界の大物たちの去就や、いかに――。

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