今年の京都記念はなかなかの好メンバーになりそうだが、そもそも京都記念はメンバーレベルが高くなりやすく、そのぶん前走でハイレベルなところを走ってきた馬でないと通用しない。過去10年の京都記念に関していうと、前走オープン特別組は[0・1・0・11]で13年2着のベールドインパクト以外全滅。前走条件戦組は[0・0・0・8]でまったく馬券に絡んでいない。

 走っているのはやはり前走国内G1組で、[5・5・2・1]。回収率が単148%・複110%。G1組は目立つ存在なので、とんでもない人気薄激走というのはないのだが、5~6番人気あたりの馬が好走して回収率を支えている。

 さらに、ここには含まれない「前走海外G1」組が、07年アドマイヤムーン、12年トレイルブレイザーと該当2頭がともに勝っている。やはり、レベルの高いところで戦ってきた馬を買うというのが重要で、前走G2G3組についても、前々走以前にG1に顔を出しているような馬を重視すべきだろう。

 さて、前走G1組、前走海外G1組というネタ振りから、私の本命がマカヒキではないかと思われているかもしれないが、マカヒキは○。◎は香港ヴァーズ帰りのサトノクラウンのほうだ。というのも、このタイプ同士では、往々にして人気どおりにはならないからだ。たとえば昨年は該当5頭で馬券に絡んだのは1着から順に6、3、4番人気。一昨年は該当2頭、1、2番人気で2番人気のほうが3着、1番人気馬5着だった。14年も該当6頭で、6、2、4番人気が1、2、3着。1番人気馬と3番人気馬もいたが6着と4着に終わっている。

 また、年齢別成績で見ても4歳馬と5歳馬というのは勝率・複勝率でほぼ互角なのだが、回収率では5歳馬のほうが勝る。○マカヒキはなまじスターでもあるので、さらに人気先行になりやすい面があるだろう。

 ◎サトノクラウンは昨年の覇者で、その昨年は圧勝だった。この原稿を書いている時点で当日の天気や馬場状態を読みようがないが、仮に昨年のように渋ってきたら、マカヒキ相手でも楽勝できる可能性がある。

 ▲はミッキーロケット。前走で位置を取る競馬をしたことが今後の可能性を広げた。伸びシロも残している馬だ。

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