高松宮記念にはシルクロードS、阪急杯、オーシャンSと3つのステップレースがある。出走馬の大半は、このいずれかのレースから来るし、好走馬の多くも、その中から出る。3レースのうち、どれが優秀かは微妙な話で、阪急杯が良かった時期もあったが、最近ではそれほど大きな差はない。それよりはレース内容のほうが重要だ。

 仮に、これら3レース以外から好走馬が来るとしたら、すでにG1実績のある馬がレース間隔をあけて高松宮記念に来るパターン。また、G1で馬券に絡んだ馬が暮れの阪神Cに出走。そこから休み明けで高松宮記念にきて好走するというケースも出てくるだろう。今回は、前述の3レースで、どのような競馬をした馬が本番で勝機があるかという観点から予想したい。

 まず、前走5着以内が最低条件。対象3競走で6着以下だった馬は過去10年[0・1・1・62」。特に、前走10着以下だった馬は31頭中1頭も馬券に絡んでいない。5着以内の馬の中でも、前走の上位人気馬が実績を残している。1~3番人気を見ると[9・7・9・56]で、回収率は単こそ56%と低いが、複は90%と高い。

 4番人気以下だった馬は[0・2・3・33]。複穴が出ているので、複回収率は88%と前走1~3番人気組に匹敵するものの、的中頻度を考えたら「前走3番人気以内・5着以内」の馬を狙ったほうが早い。

 今回、条件を満たすのは、オーシャンSを1番人気で制した◎メラグラーナと3番人気で2着だった△ナックビーナスしかいない。そこで◎が決まったわけだが、引っかかるのが時計への対応力。開幕週を見ても中京の芝は昨年と同様に速いが、オーシャンS組は持ち時計のないタイプが多い。

 そこでG1馬○レッドファルクスも重視し、馬券上の扱いは同等としたい。こちらは1分7秒台前半でも大丈夫だ。今までにないパターンがあるとしたら、距離が短縮された京都牝馬S組が来る形。そこで★レッツゴードンキも印上位に。

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