大阪杯はご存じのように今年からG1に昇格したので、傾向がガラッと変わる可能性がある。ただ、参照できるのは、これまでのデータだけなので、まずは、そちらから見てみよう。

 過去10年の大阪杯の傾向として強く感じるのは、人気サイドの馬、格上の馬が強いということである。1番人気馬の成績は[4・3・2・1]。唯一馬券に絡まなかったのは、昨年のラブリーデイだが、同馬にしても4着。さらに昨年は2、5、4番人気の決着だったので、荒れたという感じはない。

 最近はフルゲートになることが少なかったこともあるが、過去10年で2ケタ人気馬が馬券に絡んだケースはゼロ。9番人気の2着が1回、8番人気の2、3着が各1回ある程度で、堅めの決着が増えている。前走クラス別成績で見ると、前走G1組が[4・2・6・16]、G2組が[4・5・4・21]。それに対してG3組は[0・2・0・29]、オープン特別組は[1・0・0・18]でしかない。

 この他にフランス帰りの緒戦だったキズナが勝っており、やはり堅い傾向にある。G1になったことで変化があるとしたら、休み明け馬の絶対数が減り、どこかを叩いてきた馬が増えることだろう。ただ、G1好走歴があるような馬は斤量の面からG3は使いづらいので結局、前走G1・G2組が強い傾向は続くとみる。

 さらに細かいことを言うと、前走G2組は前走6着以下だと[0・0・1・12]と厳しく、前走G1組でも前走10着以下だと[0・0・0・8]と苦戦。そこで今回も「前走G1かG2、前走着順重視」という方針でいきたい。

 ◎はキタサンブラック。長めのところでも好走しているが、2000メートルのほうが持続力型の得意パターンに持ち込みやすい。敗れはしたが、昨年の宝塚記念はかなり強い内容で、中距離馬としての資質は高い。○にサトノクラウン。こちらは逆に、やや距離不足かもしれないが、かといって短すぎることもない。▲マカヒキは状態面での上積みがあれば当然、今回も上位争いになる。

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