牡馬クラシックの第1弾となる皐月賞が開催される。抜けた存在がいまだに不在で、大混戦といわれており、怪物牝馬・ファンディーナの参戦でますます難解になっているように見える。しかし、そこまで頭をひねらなくても、実はシンプルに予想を導き出すことができるレースなのだ。

 皐月賞は過去5年を振り返ってみても、勝利した馬のすべてが差し馬。一番の目安となる前哨戦・弥生賞は、スローの前残りになることが多いが、同じ舞台でも、皐月賞は速い流れで勝ちタイムも2分を切り、1分58秒前後になることが多い。それを念頭に予想を組み立てていきたい。

 本命は、その弥生賞で自分から動いて勝ち切ったカデナにする。横山典のマイスタイルが作った1000メートル通過1分3秒2のスローペースを、3コーナー過ぎから仕掛けての完勝は、見た目以上に強い内容だった。本番は、弥生賞よりも速いペースで流れるのは必至。カデナにとっては絶好の流れになるのは間違いない。

 対抗は弥生賞で我慢できず“早すぎる”仕掛けで脚を使ってしまったコマノインパルス。京成杯のようにしっかり脚をためられれば、いい勝負になるとみる。

 逆にファンディーナにとっては厳しい流れになることが予想される。フルゲート、牡馬相手で長距離輸送。速いペースを自分で作らざるをえなくなるのは痛いところだ。人気にはなるだろうが、馬群に沈むシーンが見えてしまう。

 皐月賞よりはダービーに照準を合わせているが、力は世代屈指のスワーヴリチャードを▲。基本的に、直線の末脚に賭けたい馬で馬券は組み立てていこう。

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