“都民ファースト”を旗印に人気を博している小池百合子都知事だが、7月の都議選を前に、都議会で最大勢力を誇る自民党と全面抗争に突入する雲行きとなってきた。「小池さんが知事になって以降、自民党はやられっぱなしですからね。連立を組む都議会公明党まで、自民党から離れて小池氏率いる地域政党“都民ファーストの会”にかっさらわれる始末です。自民党の怒りは沸点を超えていますよ」(全国紙政治部記者)
自民党は先月21日、都議選公認候補54名を集めて決起集会を開き、党都連会長の下村博文幹事長代行が、「小池知事のイエスマンばかりが都議会過半数を確保したら、都政が失墜する!」とブチ上げ、続く都議会予算委特別委では自民党議員から豊洲問題を中心に批判的意見が相次ぐなど、反撃の姿勢を示している。
ただ、これは“表の抗争”に過ぎないのだという。政治の世界では敵陣営のスキャンダルを探して、メディア関係者にリークするのが“裏の戦い”なのだ。「自民党では、元警察OBの代議士などを中心に、小池さんのスキャンダル捜しに血眼になっているようです」(事情通)
対小池用の“爆弾”は、現段階で4つ用意されているという。その1つ目は、小池氏とテロ組織をつなぐものだという。「小池さんは2013年にシリア難民救済を目的とした超党派の議員連盟を立ち上げており、14年に難民の子どものための学校を設立していますが、トルコ政府が、その学校を一時、閉鎖したんです。現在は別のNGO団体が運営していますが、学校閉鎖の理由というのが、運営を任されていたイスラム系団体がイスラム国(IS)に関係している可能性があったためというものらしいんです」(前同)
もし、これが本当でも、小池氏とISの直接的な関係は皆無だろう。ただ、こうした事実が淡々と報じられるだけで、小池氏に負のイメージがつくのは自明。
続いて金銭疑惑も。「かつては小池さんのライバルで、知事選以降は盟友となった自民党の現役女性議員の親族が経営する会社との癒着問題です。この会社との間に、不透明な金銭のやり取りがあるという情報があるんです。その女性議員は反安倍の急先鋒ですから、自民党としては彼女もろとも攻撃したいのでしょう」(別の事情通)
そして、なんと男女絡みのスキャンダルまで。「小池氏が男がらみの遊興にハマっているという情報があるようですが、これについては眉唾ですね。もう1つは、元東京都区議との関係です。過去の協力関係が男女の仲になったとされているんですが、この元区議が経営する会社との不適切な関係が噂されているんです」(前同)
自民党は、本当に小池氏を“空爆”するのか!?