『ゲームセンターCX』有野課長の「伝説的挑戦」の画像
『ゲームセンターCX』有野課長の「伝説的挑戦」の画像

 ゴールデンウィークは、どこにも出かけずゲーム三昧、という人もいるだろう。そんな人たちと同じように、あるお笑い芸人が部屋に閉じこもって長時間ゲームに没頭するという、大人気テレビ番組がある。CSで放送されている『ゲームセンターCX』(フジテレビONE)だ。

 “有野課長”こと、よゐこの有野晋哉(45)が、レトロゲームを相手に悪戦苦闘するこの番組は、2003年11月に放送を開始し、絶大な人気を獲得。今年4月で21シーズン目に突入した。そんな同番組は、これまでの長い歴史の中でさまざまな名場面を生み出してきた。

 番組史上、最長のプレイ時間を記録したのはスーパーファミコン『スーパードンキーコング2』挑戦回だった。第162回から164回にかけて放送されたこの挑戦は、セーブ忘れなどのミスもあり、なんとプレイは3日間にわたっている。ちなみに有野のセーブ忘れに対して、当時のADが放った「ありえないです」という怒りの言葉は、今も名言として語り継がれている。

 そして、ファンの間でも伝説となっているのは、2009年に放送された「24時間テレビ 有野課長が○○を救う!?」だ。この回で、有野はスーパーファミコンのパズルゲーム『レミングス』に挑戦。CS放送史上初となる24時間生放送で、放送時間内に完全クリアを目指すという企画だった。挑戦の模様は、ファンがシアターで生観戦することもでき、苦戦する有野に会場のファンがカンペでアドバイスを出すなど、まさに“総力戦”。

 実はこの放送の裏では、本家(?)の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が放送されていた。このときはイモトアヤコ(31)が24時間マラソンを完走したが、有野も制限時間11分を残して『レミングス』を見事クリアしてみせた。

 同番組には、多くの“名物AD”が有野のサポート役として登場しているが、初めてADが登場したのは、ファミコンのシューティングゲーム『スターフォース』への挑戦回。この日有野は、敵ボス「ラリオス」を合体前に倒すことで5万点を獲得できるという裏ワザに挑んだが、何度やっても成功できずにいた。

 そこに、ゲーム界のレジェンドである高橋名人(57)が指南役として登場。アドバイスを送るが、有野はまったく成功の気配を見せない。そこで有野が「東島くん! 東島くん(お手本)見せて!」と呼び寄せたのが、ADの東島真一郎氏。これがこの後、長年続くことになるAD出演の記念すべき第一回目。ちなみに、このときゲームの腕に自信のある東島氏でさえも成功できなかったが、番組スタッフの熱気に後押しされたのか、挑戦から3時間40分後、73回目のトライでようやく有野は5万点ボーナスを成功させている。

『ゲームセンターCX』は5月4日に238回目が放送される。最新回で有野課長は、ファミコンのアクションゲーム『熱血硬派くにおくん』に挑む。次はどんな伝説を作るのか、有野課長の挑戦はまだまだ続く。

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