オークスの過去10年の前走レース別成績を調べると、トップは、桜花賞組で[8・5・4・64]。ついで忘れな草賞[2・0・0・9]、フローラS[1・4・4・32]となる。ちなみに、スイートピーSは[0・0・1・24]で連対馬がいない。

 今年は忘れな草賞の勝ち馬が3番人気だったハローユニコーン(忘れな草賞組でオークスを勝った2頭は前走1、2番人気)。フローラSは12、10、2番人気の決着という波乱。こうなると桜花賞組を中心に組み立てたほうがよさそうだ。

 フローラS組は、3番人気以内だった馬がオークスで[1・4・3・11]なのに対し、フローラS4番人気以下からオークスという馬は[0・0・1・21]。フローラSで連対してきた馬でも[0・0・1・6]。となると、モズカッチャン、ヤマカツグレースではなく、3着のフローレスマジック、大敗したが、出走権を得られそうなホウオウパフュームを狙うべきだが、それもヒモを前提にした話である。

 それでは、軸にする桜花賞組にはどう考えたらよいか。桜花賞1~3着馬のオークス成績は過去10年[5・4・4・12]で、該当馬が馬券に絡まなかったのは13年と07年しかない。後者は該当馬が1頭のみと、よほどのことがない限り、1頭は馬券に絡むと考えていい。

 今年の場合、桜花賞馬レーヌミノルはいかにも距離が不安。ダイワメジャー産駒はこの原稿を書いている時点で芝2400メートル以上で14勝しているが、すべて条件戦でのもの。オープン特別・重賞での芝2400メートル以上だと[0・1・2・27]だ。

 そうなると、リスグラシューかソウルスターリング。ハーツクライ産駒のリスグラシューのほうが距離面での安心感はある。ソウルスターリングは、母スタセリタがヴェルメイユ賞を勝っていてスタミナの裏づけはあるが、父フランケルが最強マイラーであることを考えると、距離延長がプラスに働かない可能性もある。

 ただリスグラシューも馬格のない馬なので、輸送をこなせるかどうかは心配。馬体重に注意してほしい。

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