先週のG1日本ダービー、須田の本命馬スワーヴリチャードは惜しくも2着だった。今週は、東京競馬場芝1600mで行われるマイルG1安田記念。須田鷹雄が敢然と◎を打つのは――!?

 今年の安田記念には香港馬2頭が参戦予定だ。コンテントメントは昨年の同レースにも来日。今シーズンは5着前後の競馬が続いていたが、チャンピオンズMで、いきなりのG1勝ち。ただ当時はラッパードラゴンの故障があったうえに、かなりの楽逃げ。すでに安田記念で大敗歴のある馬だし、手は出しづらい。

 ビューティーオンリーはチャンピオンズMの2着馬で、2番人気でもあった。香港マイルの勝ち馬であり、脚質にも自在性がある。大敗の少ない馬なので、3連複・3連単に絡んでくる可能性はある。

 日本馬についてだが、先にポイントを記すと「前走の格にはこだわらず、前走の着順にはこだわる」ということでいきたい。過去10年の前走レース別成績を振り返ると、前走G1組、G2組、G3組の間に大きな成績差がない。国内重賞ならば前走の格は問われず、G3のダービー卿CTからも優勝馬は2頭出ている。

 こだわるのが前走着順。日本調教馬について前走着順別成績を採ると、前走1~3着馬は[9・6・4・61]、4~5着馬は[1・0・4・24]、6~9着馬は[0・3・1・16]、10着以下馬は[0・0・1・21]。ただ、前走1~3着馬といっても該当馬はたくさんいるわけで、今年の登録馬では10頭もいる。

 1400メートル色が強いというか、スプリンター寄りの決着だった京王杯SC組は捨て、メンバーが充実していたマイラーズC組を重視。ただ、◎は同レースの1、2着馬ではなく、3着だったヤングマンパワーだ。

 この馬はとにかく速い上がりが使えない馬で、レースの上がり最速をマークしたのは新馬戦だけ、上がり3位以内も生涯で2回のみという馬。東京新聞杯では前半49.8秒→後半45.1秒の超スローに泣かされ6着。マイラーズCも最速ラップが残り400~200メートルという、この馬向きではない流れであったが、3着を確保した。流れが向けば大仕事もありうる。

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