農業、喫茶店、YouTuber…40代男が「憧れる職業」の厳しい現実

 社会人になって約20年。40代にもなってくれば、肉体的にも精神的にも“疲れ”も溜まってくる頃。そんなときに心をよぎるのは、いっそ仕事を辞めて“自分の好きなことをして、生活していきたい……”なんて思いだ。しかし、ちょっと待ってほしい。憧れの職業に就けたからって、楽しい日々が待っているとは限らない。そこには厳しい現実があるのだ。今回は、40代男性が憧れる8つの職業の“リアル”をレポート!

■農家「初期投資は多額! 人間関係も……」
就労1~3年の推定年収/200~300万円

 ギスギスした人間関係に疲れ、田舎で土をいじりながら暮らしたい……。そう考える人は、まず自治体などが行っている新規就農者のための農業研修に参加するのがいいだろう。地方では格安、もしくは無料で土地を提供している場合もある。

 しかし、土地があってもその後、独立するときには、農地の整備や農業機械(農機)の入手など、環境や設備を整えるために時間とお金が必要となる。農業に使う機械は数百万から1000万を超えるものもざら。さらには農家は、種まきや収穫などの際には、近隣の農家がお互いに手伝うことが多く、濃密な人間関係が築かれている。その中でうまくやっていくには、相当なコミニュケーション能力が必要だ。

 2010年の全国新規就農相談センターの調査によると、新規就農者の7割が、農業だけでは生活ができていない状況にあるという。就農直後は収穫も安定しないだけに、厳しい生活が待っているのは間違いない。

■漁師「船に乗るか近海漁業をするかで大きな違いが」
就労1~3年の推定年収/200~600万円

 一昔前は借金をしたら、“マグロ漁船”に乗れば一気に返せる、なんていわれていた。しかし、実際にマグロ漁船に乗っても、そんなにすぐに稼げるようになるわけではない。

 岩手県遠洋まぐろ漁業者協会によれば、漁船員になった1年~2年目の新人は年収ベースで363万円~410万円とある。乗船から5年くらい経ち、一等航海士の資格を取れば、年収ベースで580万円~650万円にはなるそうだが、テレビに出てくるマグロ漁船員のようになるには、かなり時間が必要だ。

 沿岸漁業をするにしても、数年間は地域コミュニティに参加し、漁協に参加しないと漁業権を取得することができない。それまでは、他の漁師の手伝いをバイト的にするしかないのだ。もちろん、独立しても漁船などを買うには多額のお金がいる。そして遠洋漁船に乗るにしても沿岸漁業をするにしても、体力が必要だ。40代のあなたは、ついていけるだろうか?

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