先週のG3エプソムカップは、須田の本命馬アストラエンブレムが2着(3連単の配当4万7120円)。今週は、函館競馬場芝1200mで行われるG3函館スプリントステークス。須田鷹雄の狙い目は――!?

 函館スプリントSはG3だが、勢いのある上がり馬タイプと、もともと格を持っているタイプの両極端が活躍しているレース。勝率や複勝率では前走G1・G2組が明らかに優位であり、一方で前走条件戦組がたまに複穴をあけたりしている。後者は毎年来るわけではないので、前者を軸とし、上がり馬の複穴タイプはヒモで狙うのが妥当なところだろう。

 前走G1・G2組の複勝率は30%を超えており、これを抜きに予想は組み立てられない。昨年や14年はこのタイプが1~3着を独占している。もう一点、このレースを予想するうえで気になるのが、馬場適性だろう。北海道シリーズは洋芝なので独特の巧者を生むことがあり、このレースに限らずそれを予想ファクターとしている人は多いはずだ。

 しかし、最近の函館は高速化が進んでいる。このレースの決着タイムにしても以前は1分8秒台半ばくらいが相場だったが、昨年はついに7秒台に突入。時計の対応力がない馬では苦しい。函館や札幌に良績があることは悪いことではないが、持ち時計の裏づけについても、ある程度は厳しく判定したいところだ。

 前走G1・G2組の話に戻るが、今年は高松宮記念の勝ち馬◎セイウンコウセイが出走しそうなので、これを無視することはできないだろう。G1であるにもかかわらず収得賞金は4歳馬半減により4650万円。斤量もさほど背負わないというおいしい立場にある。時計勝負が歓迎というタイプではないがシルクロードSでは1分7秒台の決着にも対応しているし(クビ差2着)、安定して好位をとれる脚質もこのレースに向いている。

 ○にシュウジ。高松宮記念は久しぶりに気性リスクが爆発してしまった印象だったが、そうなると滞在競馬+直線平坦のこの舞台はプラスのはず。昨年の2着馬でもあり、やはり馬券のどこかに置く必要はある。

「あまり該当数の多くない前走G1・G2」ということでは桜花賞から来る★ジューヌエコールにも注目。斤量の絶対値が軽い馬は穴になりやすい。

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