過去10年、1番人気が2勝しかしていない難解な春のグランプリ。今年はキタサンブラックで間違いないという予想が大勢だろうが、それでは馬券的にもつまらない。そこで、本誌は本命にレインボーラインを推したい。

 このレースの連に絡む馬の特徴として、好位から直線先頭に立って押し切りを狙う馬か、もしくは脚をためて末を生かす馬かに限られてくる。勝者に限れば前者が10年で4勝しており、残りは後者となる。そうなると、過去4走とも、上がり3Fでメンバー中、上位の脚を繰り出している◎の強烈な決め手は魅力だ。

 天皇賞・春こそ12着という結果だったが、外枠発走で終始、後方からの競馬を余儀なくされ、不完全燃焼で終わってしまった。逆に大阪杯、天皇賞・春と自分の形に持ち込んだものの、過酷な競馬となったキタサンブラックより余力はあると見ていい。鞍上も剛腕・岩田に替わって直線から一気の脚で強豪を差し切るシーンが目に浮かぶ。

 対抗は、前走の天皇賞・春では出遅れをカバーするために出していって力を使い切ってしまったシャケトラ。前走の敗因は明らかなうえ、2走前の日経賞での強い競馬。そして道中、鞍がずれて不安定になりながらも、1着のミッキーロケットに鼻差まで迫った日経新春杯の内容は出色だった。この馬こそ、好位から押し切る競馬が真骨頂。メンバー的には、逃げるであろうキタサンを捕まえにいくのは、この馬だろう。

 そのキタサンブラックは▲。確かに現役最強だろうし、メンバー的にも、展開的にも馬券圏内は外さないだろうが、G12戦の蓄積疲労を考えると勝つまではどうか。馬券は配当的妙味も考慮して、この3頭。3連単BOXで勝負したい!

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