先週のG3函館スプリントステークスは、須田が穴馬として★印を打ったジューヌエコールが勝利した(3連単の配当は5万5520円)。今週は上半期の総決算、真夏のグランプリ・宝塚記念(6月25日 阪神競馬場 芝2200m)。須田鷹雄が狙う激走馬は――!?

 登録頭数が11頭という、まさかの事態になった宝塚記念。とはいえグレード制導入前は頭数が集まらないことも多く、トウショウボーイが勝った77年は6頭立て、エリモジョージやナオキのときは7頭立てだった。グレード制導入後も、10頭立てと11頭立てが各3回ずつある。

 最近は荒れるケースも出てきたこのレースだが、過去は本命色が強く、93年からの10年間は優勝馬がすべて1番人気か2番人気なのだ。60年のレース創設から91年の第32回まで、優勝馬はすべて1~4番人気となっていた。レース傾向を見ても前走が大レース、特に天皇賞・春の好走馬が強く、G2、G3のステップレースから来るような馬は、人気で勝ってくるくらいの勢いがないと馬券の中心には据えづらい。

 天皇賞・春のときも枠順を見て最終的な本命にしたのだが、◎キタサンブラックとする。今回、キタサンブラックにとって有利なのは、楽にハナを奪ってペースを作れることだ。結果が出続けているのであまり顧みられることがないが、この馬は上がり勝負になるとキレ負けすることもありうる。また、逆に消耗戦になり過ぎると、スタミナの絶対値では勝負できない可能性があるだろう。スタミナ勝負にならない程度の持久力戦という微妙なバランスのレースが、ベストだろう。

 他の馬にペースを握らせても番手からコントロールすることで自分向きの流れを作ってきたが、自分で逃げてしまえば、より確実なレース運びができるはずだ。昨年は馬場が渋ったり、メンバーが強かったこともあって3着に敗れたが、他の先行馬が総崩れになっていたことを考えると、むしろ強い内容だった。

 ○には天皇賞・春で2着のシュヴァルグラン。前走と前々走で、ある程度、位置を取れるようになっているのは良い傾向である。だが、◎を負かすところまで視野に入れるならば、後ろからの競馬では話にならない。今回は頭数が少ないし、力のある先行馬が少ないので、道中3~4番手くらいまで視野に入れてもよいのではと思う。

 ▲ミッキークイーンが馬券のポイントになりそう。このレースは牝馬が意外と強いし、データの例外になることも多い。前走で見限らないようにしたい。

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