阪神タイガースに危機到来!? 金本監督「劇薬采配」の副作用の画像
阪神タイガースに危機到来!? 金本監督「劇薬采配」の副作用の画像

 目下、ペナントレースでセ・リーグ2位につけている阪神タイガース(以下、記事内の数字はすべて7月6日時点)。金本知憲監督就任直後の2016年シーズンは4位に終わっただけに、チームとして着実に進歩しているように見える。しかし、その内情は火の車だという。「交流戦最終カードの楽天戦から屈辱の8連敗。阪神が抱える不安要素が表面化した」(ベテラン記者)

 その一つが先発陣の“投壊”だ。「現在、計算できる投手は7勝4敗のメッセンジャーだけや。チームを背負って立つべき未来のエース候補の藤浪も3勝3敗ともたついとる。借金がないだけマシという意見もあるけど、広島以外の他球団の貧打ぶりを考えると、情けない数字やな」(在阪スポーツ紙記者)

 これには、藤浪に対する“特別待遇”が仇になっているという。「藤浪はコーチの指示を聞かず、自分で調整することが認められている。他人にイジられてフォームを壊すのを嫌がってのことらしい。調子がいいときは、これでええかもしれんけど、伸び悩んどるときは素直な耳も必要。頭のええピッチャーだけに残念や」(前同)

 さらに、チーム変革に大なたを振るう金本監督の采配が、Bクラス転落の引き金になるという声も。「金本監督は若手を積極的に登用し、実績のあるベテラン選手でも容赦なくコンバートさせるなど、これまでの阪神になかった大胆な采配を振るってきました。昨季は結果に結びつかなかったものの、今季は実を結んで現状Aクラスにいます。しかし、その“劇薬采配”の副作用が如実に現れてきていますね」(スポーツ紙デスク)

 現在、チーム失策数50とセ・リーグ最下位の守備力も副作用の一つだ。「金本監督は、鳥谷の後継者として北條をショートに据えたものの、安定感がなく、新人の糸原にポジションを明け渡すことに。また、サードにコンバートされた鳥谷もエラーが目立つ。ショートで4度のゴールデンクラブ賞に輝いた名手でも、慣れない守備位置は難しい。サードはショートより簡単とみられますが、飛んでくる打球の強さも見える景色も違う。それほど守備位置のコンバートには危険が伴うんです」(専門誌記者)

 金本采配の副作用は、打撃にも及びつつある。「昨季の新人王である高山も今季は打率.262とバットが湿りがち。1番で当たっていたのに、翌日は6番など、日によって打順がコロコロ変わるのが要因です。チーム内競争を活発にするためとはいえ、主力を潰してしまっては元も子もありません」(前同)

 首位・広島の背中は遠く、Bクラス転落が足元まで忍び寄っている阪神。金本監督の“劇薬采配”の効能はどう転ぶ!?

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