世界一の高速鉄道「新幹線」その偉大さとはの画像
世界一の高速鉄道「新幹線」その偉大さとはの画像

 日本が世界に誇る高速鉄道技術。その代名詞とも言える新幹線は、日本が半世紀以上も前に、世界に先駆けて生み出した。「以降、世界各国が新幹線をモデルに高速鉄道を作りましたが、現在でも日本の技術が世界一との呼び声が高い」(経産省担当記者)

 そのため、日本政府は成長戦略の一環として、この新幹線を世界中にセールスすることを計画しており、すでに、台湾とタイでは新幹線方式を採用することが決定している。「世界で最も早く新幹線方式導入を決めた台湾は、台北市から高雄市までの約350キロを、タイではバンコクとチェンマイの約700キロを走らせます。アメリカでも、テキサス州で新幹線方式の導入が進んでいます。他にも、インドやマレーシアで新幹線を導入する方針が打ち出されています」(前同)

 順調に見える新幹線輸出だが、そこには“あの国”の妨害工作も……。「2年前に日本の新幹線導入で9割方決まっていたインドネシアの高速鉄道が、土壇場で中国にひっくり返されたんです。それが、中国側がインドネシアの政府要人を金や女で籠絡したためだというから、本当に悔しいですよ」(前同)

 中国は2004年、日本の車両を導入して高速鉄道を開業。その中国に“一番オイシイところ”を持っていかれたのだから、歯がみもしたくなる。「これは、中国が海外のインフラ事業を横取りする際の常套手段なんです。英国の情報機関MI6も、“中国のハニートラップは重大な脅威”と首相に報告したほど。実際、米国の元陸軍将校がこれにかかり、戦略核兵器などの機密情報を漏らした事件も明らかになりました」(全国紙外信部記者)

 だが、インドネシア国内では、インターネットに「世界最先端の新幹線が来ると喜んでいたのに、なぜパクリ電車を?」「開業4年で死者40人の大事故を起こした鉄道と、50年間、死亡事故0の鉄道のどちらを選ぶか。簡単な選択なのに、政治家の懐を太らせるために……」など、日本を選ばなかったことへの不満の書き込みが殺到。中国がどんな手を使おうと、日本の評価が揺らぐことはないのだ。

 では、どこが凄いのか。鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は、日本の新幹線の技術についてこう語る。「まずは安全性ですね。新幹線は地震や台風などの自然災害が多い日本の国土に合わせて作られているため、二重三重の安全システムが施されているんです。さらに、日本が騒音や振動基準が厳しいため、新幹線は“世界一静かな高速鉄道”と評価されています。また、他国の高速鉄道と比べて運行本数が何倍も多いのに遅延がほとんどない。これも中国や欧州と比べて卓越しています」

 安全で快適。そんな“夢の超特急”は、アジアだけでなく、アメリカやブラジルなど、世界中から注目を浴びる存在なのだ。「実は、大幅な工事の遅れから、いったんは中国に傾いたインドネシアも、途中から日本に発注を切り替える意向を示し始めています」(前出の政治部記者)

 金や女の力じゃ、クールジャパンには勝てない!

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