先週のG3小倉記念は、須田が○に推奨したディープインパクト産駒フェルメッツァが3着に入った(3連単の配当3万410円)。今週は、新潟競馬場芝1600メートルの名物重賞・関屋記念。須田鷹雄の狙い目は――!?

 関屋記念にはいくつかの傾向がある。一つは4歳馬が強いこと。ただこれについては夏~秋の古馬重賞の多くで見られる傾向でもあり、特別なものではない。二つめは前走G1組がいれば強いこと。大敗してきた馬でも、G3になると「さすがG1出走馬」という面を見せることがある。

 三つめは前走G3組の場合、前走着順を参考にするよりも前走人気を参考にしたほうが効果的ということだ。ということは、前走上位人気で凡走して今回は人気落ちという馬がベストということになる。実際には今回まだある程度の人気になっていたとしても見限らないでおきたい。

 そして最後に最も重要な傾向なのだが、前走に比べて斤量が増える馬は苦戦するということだ。過去10年、前走から斤量増で関屋記念に臨んだ馬は[0・0・1・43]とほぼ全滅である。通常、ハンデ戦は斤量増組が好成績となることが多く、関屋記念は特殊なレースだ。この原稿を書いている時点ではまだハンデが分からないので、印には反映しない(持ちハンデから明らかに斤量増となりそうな馬には印を回さないようにしておく)が、皆さんは気をつけていただきたい。

 では予想に入ろう。前走G1組重視ということでは○ヤングマンパワーなのだが、同馬は昨年の優勝馬で単なるリピーター予想になってしまい面白みがない。また同馬は上がり勝負に極端に弱いので、昨年と違うラップ構造になったら一気に崩れる可能性がある。G3レベルでは格上だが、鉄板と呼べるわけでもない。

 ◎はブラックムーンでいく。前走中京記念は1番人気で3着。大きく崩れたわけではないので今回も人気は人気だろうが、ともあれ前述のパターンにあてはまる。馬のタイプとしても決め脚に優れていて上がり最速をマークすること多数。新潟外回りは向くだろう。中京記念では後ろからの競馬になりすぎた感もあった。それでもしぶとく3着には伸びてきており、重賞制覇は時間の問題だ。

 ▲にはG3組ではないが前走2番人気5着と「前走人気で負け」パターンにあてはまるロードクエストを推す。今回は新潟2歳Sを制したときと同じ舞台だし、とにかく決め手がある。前走は休み明けだったし、初の1400メートルでもあった。一度使われて適距離のここでは期待が高まる。

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