各世代からトップクラスの馬が集結し、混戦となりそうな天皇賞・秋。人気も割れそうだが、中でも本誌の本命はグレーターロンドンから行く。

 ロードヴァンドールを除けば、これといって逃げたい馬がいない。キタサンブラック、ソウルスターリング、ネオリアリズムあたりが、スタート次第でハナにいく展開が予想される。これら有力馬が前目で牽制しあえば、後ろから脚を溜める馬に有利に働く。前走の毎日王冠3着の敗因は、明らかにポジションの差。ラスト3F32秒6と最速の上がりで走った能力は疑いようがない。東京競馬場も[4・0・1・1]と絶好の舞台。前がごちゃつけば、自慢の末脚で他馬をぶっこ抜く展開が期待できそうだ。

■対抗はG2毎日王冠で勝利したリアルスティール

 対抗に挙げるのは、その毎日王冠で勝利したリアルスティール。同馬も折り合い難が解消してからは安定している。前走も先行勢を見ながら中団後方で折り合って、直線で鋭く抜け出す横綱相撲を見せてくれた。安田記念からぶっつけだった昨年の天皇賞でも2着を確保。毎日王冠を叩いて上積みがある今回は、さらに期待ができる。

 ▲にはヤマカツエース。前走の札幌記念は休み明けの分と展開に泣いて3着だったが、左回りの2000メートルで重賞を2勝している同馬にとって絶好の舞台。人気がない分、馬券的なうまみがありそうだ。

■キタサンブラックは展開次第

 有力馬からは、★でキタサンブラック。ソウルスターリングが前走の反省からハナを主張しないようなら、キタサンのペースで逃げられる可能性もありえる。そうなれば、この馬に勝てる馬はいない。あとは△勢としてサトノアラジン、シャケトラ、ステファノスあたりを推奨しておきたい。

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